大手の物件不紹介(囲い込み)に警鐘!?
ご無沙汰しております。
4月〜外出することが多く、バタバタしております。
さて、先日よりダイヤモンド誌、日経新聞などで取り沙汰されているレインズ登録物件の囲い込み(物件の不紹介)記事に触れ、思うところを少し書きます。
不動産業者さんであれば、一度は耳にしたことがある例の「商談中!」というお返事のこと。
これは、大手に限ったことではないのですが、相対的に大手と呼ばれる流通関係企業の対応に多いというところから、ある国会議員に話をしたところ、「よっしゃ、わかった!わしが国交省に対処させたる!」という経緯から(これは憶測ではありません)、話が国交省へ流れ、どこかのだれかがダイヤモンド誌にリーク(これは真意が不明)して大きくなってしまった。
国交省は、本件に関して早急に対策を練るとのことで、業界団体が運営する「指定流通機構(レインズ)」のシステム対応を迫り、現在、「ステータス管理機能」を4つの機構に対して半ば強制的にシステム改修を依頼してきている、というお話。システム的には、専任、専属専任媒介(売買物件)登録に際し、商談の進捗状況をレインズ上で確認できるような仕様に変更するというもので、4機構及びそれぞれの所属団体の持つシステムの改修費用は、総額で1億円は掛る見込み。おそらく、来年の1月〜3月までには実装する予定で検討に入っております(ここまでも事実)。
ま、それでの話なんですが、先般、とある業者仲間からご相談を頂きました。
「一般媒介で受けた物件のレインズ登録を行わなかったところ、売主から、他業者に聞いた話として、おたくはレインズに私の物件を登録しなかったそうだな!?自分のところで客付けしようとする行為は、囲い込みにあたる!顧客の利益を無視して自分だけ儲けようとする悪徳不動産屋だ!って怒鳴られた」という内容でした。その業者は、名だたる有料ポータルサイトには全て掲載し、チラシ営業も頑張ったと。何故、一般媒介でそのようなことを言われるのか。。と嘆いておられた。
長くなるので、事の顛末を。
要は、その顧客さん、どうもネットで囲い込みの記事を読んだらしい。一般と専任の違いは理解しておらず、レインズに登録しなかったこと取り上げての苦情。
これって、今後も増えていくでしょうね。
一方、この業者さん。法的には全く問題ない。しかし、そのお客に言い返せなかった。これは、勉強不足!
しかし、よくよく考えてみると、レインズは何のために存在しているのか。
一般媒介は、複数業者間で客付けを争うため、分かれでも契約を獲った方が得策と考えるか、一般だからこそレインズに登録せず、直付けを狙うのか。その会社、営業の考え方次第というところ。
ただし、お客さんはそんなことわかっちゃいない。とにかく早く、少しでも高く売ってくれることを期待している(当然)。
だから、これから業者に求められることは何かといえば、営業方針に関する説明が必要だということ!時代は変わっていってるのです。なんでもかんでも業者の胸先三寸では通らない時代になっています。そこは、押さえておかないと、結局は「悪徳不動産屋」のレッテルを、ネットでばら撒かれることに。。
追伸:レインズのステータス管理ですが、売主にのみ、特別なIDを付与し、受託会社のステータス状況を確認できる機能も実装しますので、皆様、ご注意されてくださいね。
by nanchan
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