14. 「リスク無くして利益無し」
A、B、Cの土地が並んであり、道路に面しているのはAのみ、BCは接道がありませんのでBはAの土地を通り、CはABの土地を通らないと出られません。
必然的に建築可能なのはAのみ、昔しおおらかな時代の分割宅地で現在では所有者が気の毒になります。
AとCは同一所有者Xさん、B土地所有者はYさん。
今回、ACの話しが舞い込みました。
Aは問題なしですが、Cの土地をどうするか?
XさんもYさんと交渉したそうですが、うまくいかなく断念。
Xさんは仲介業者に依頼してそこから話しが入りました。
現地で何度も悩み公図に線を引き検討、ある言葉がきっかけで、この状態のままでお客様Zに、買ってもらうことができました。
しかし、うまくいかなかったらCは塩漬けなので大きな賭けです。
さて一括決済受け渡しの時に、売主Xさんは当方のお客様Zさんに、「この土地買って本当に大丈夫ですか?」と私が席を離れた時に言ったそうです…
売却することに後ろめたさを感じたのか?手が離れる事にホッと気が緩んだのか?理由はわかりませんが、買主が不安になるようなそんな事は普通言わないですよね…
決済後、Zさんから言われました。
こういった時の会話は季節と、軽い時事の話し程度が適切ですね。
さて、ここからYさんとの交渉です、Yさんも問題解決したいはずです。
挨拶に行くと交渉に入る事に否定的でした。
なんでもXさんとの交渉で嫌気がさした感じでしたが、誠意を持って話しこんだら、少し打ち解け、テーブルに乗せる事が出来ました。
それからは大変です、分割図面を何度も引き直して交渉につぐ交渉・・・
当然Aの面積は減ります。
しかしC、B、それぞれ独立接道が出来ればCは生きてきます。
「損して徳とれ」です。
納得図面ができたのは4ヶ月後。
それから複雑な分筆、交換の契約書類作成し、なんだかんだで半年かかりました。
最後の最後でYさんの関係者から少し横やりが入りましたが、最終的にYさんにも喜んでもらいました。
その後Aは即販売、Cも三ヶ月後には新たな所有者が決まりZさんにも喜んでいただけました。
交渉の過程でアドレナリン全開な案件となりましたが、それゆえ契約の達成感は存分に味わいました。
そしてZさんの強運に感謝です。
この案件での教訓、
@ リスク無くして利益無し
A 話せばわかる
そして、
B 決済の時は余計な事は言わない方が良い
となりました。
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