私について #227 (世界中のタクシー業界で起こっていること)
皆さんは、UBER(ウーバー)と言う2009年に米国で生まれた、スマホアプリを使ったタクシー配車サービスする会社をご存知でしたか?現在では世界54か国、250都市以上でサービスを展開していて、2013年11月日本(東京)にも進出した会社。ウーバーの特徴はタクシーの呼び出しから料金の支払いまで、全てスマホアプリ上で完結すること。スマホの地図上で乗車したい場所を指定してタクシーを呼び出し乗車。降車時の支払いは事前にアプリに登録したクレジットカード情報を元に簡単に決済処理できるため、金銭のやり取りが発生せずに利用することが可能となる。日本のタクシー会社がスマホアプリを使って独自の配車サービスをしているのは知っていたが、グローバルベースでこのような業務をしている会社の存在はあまり意識していなかった。仕事で海外に出張することが無くなった自分は、このような世界の動きにかなり疎くなってしまった。
昨夜ワールド・ビジネス・サテライトを見ていたら、このウーバーのサービスを巡って、ロンドンのタクシー業界が大揺れに揺れていることを知った。ロンドンタクシーと言えば、乗車する際最初に行先の住所(ストリートの名前)を伝えるのだが、英語で上手く住所を伝えることができれば99%の運転手は、間違い無くその場所に連れて行ってくれる信頼性の高い優秀な運転手が多い。そんな優秀な運転手集団のロンドンタクシーが、このウーバーの出現によって存在が脅かされている、と言うことで、運転手たちがロンドン市街の道路を封鎖し抗議行動を取っている姿が映し出されていたのを見て驚いた。10年ひと昔。自分たちがロンドンで暮らしていた時には考えられない光景だった。
ちなみにドイツでは2014年にウーバーがサービス提供を禁じられるなど、とりわけ欧州では社会問題化している様子。日本に進出しているとのことだが、恥ずかしながら自分はその存在すら認識しておらず、利用したことはもちろんないのだが、ウーバーの日本での実情はどうなのだろうか?少なくとも社会問題化している様子は感じられないが。
いずれにしても、終わりのないネット社会の進化と広がりで、既存のビジネスモデルが驚異に晒される姿を目にするようになってきた。アナログ・デジタルの比率が否応なく変化させられる時代。タクシー業界のみならず、今後益々同様の問題が起きてくることは間違いない。
私について #226 (米国PGAツアー2勝目)
2016年2月7日、米国PGAツアーに参戦している松山英樹プロは、2014年6月のメモリアルトーナメント以来、同ツアー2勝目を手にした。米国アリゾナ州スカッツデールにあるTPCスカッツデールで開催されたフェニックス オープンにて、世界ランク4位のリッキー ファウラーとのサドンデス プレーオフ4ホール目の激闘の末、その勝利を勝ち取った。トーナメント大詰め71ホール目、2打差でトップを走っていたリッキー ファウラーが池ポチャのボギーであったのに対し、松山は難しい下りの4メートルを沈めバーディー、今回の優勝はこのホールが全てであったと言える。プレーオフに入ってからも強い闘志を見せ、格上の相手でも物怖じすることなく、逆にリッキーが松山の強さを再認識したのでは、と思わせるほどの強さを見せた。
今回のトーナメントは、日本人である松山プロの優勝を喜ばしく思うだけでなく、松山プロの好敵手であったリッキー ファウラーも、実は日本人の血を受け継ぐ米国の若手プロゴルファーであることだった。母方の祖父は日系2世、母方の祖母はナバホ族の血を受け継ぐ。リッキー・ユタカ・ファウラーと日本名のミドルネームを持つ27歳だ。と言うわけで、今回の2人の対決はある意味日本に由来した2人の対決であったのだ。自分は彼が20歳くらいの時から気になっていた存在であったが、ここ数年、世界ランクを上げてきた、いつメジャー大会に勝ってもおかしくない程のプロに成長した。
また、もう一つ自分にとって良かったのは、今回の会場となったTPCスカッツデールは、1990年12月に家内とゴルフ合宿をした懐かしの地であったことだ。アリゾナ州はその多くが砂漠地帯であるが、実はゴルフ好きにとってはたまらない有名ゴルフ場が点在するゴルフ天国なのだ。飛行機がフェニックス空港に到着するため低空飛行に入ると、そこには茶色の大地のところどころに緑のじゅうたんを敷き詰めたような美しいゴルフ場が目に入り感動する。今回は日本にゆかりのある2人の対決以外に、画面に映し出されたゴルフ場の全景を見てとても感動を覚えた。
何はともあれ、松山プロおめでとうございます。外国ツアーで戦い、そこで優勝し、外国の一流プレーヤーにも物怖じしていない姿がとても感動的でした。メジャー大会の優勝もすぐそこにあると思います。
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