2018/10/23 14:45:50

私について #302 (就活の変遷)

2018年10月9日、今の大学3年生にあたる、2020年卒業の学生までは現行の経団連ルールが適用されるが、経団連は、これまで主導してきた新卒学生の就職活動の日程などを定めるルール作りから撤退することを決めた。ここ数年中身がころころ変わる不安定なものであり、自分がOB/OG会長をやっている大学の体育会においても、4年生たちの就活が毎年異なることに違和感を感じていた。そんな中、経団連としては、政府や企業に対し日本型雇用の在り方について議論を促してきたものの、具体的な対応策が出てこない中での決定となった。政府や企業からの要請もあり、様々な方法を採用してきたわけだが、結局、特効薬は見つからず、経団連としても、そろそろその責任から逃れたい、との思いが働いたのであろう。


思えば自分が学生だった時就活ルールはあったが、それと比べると、今の就活方法は、就活時期、企業への申し込み方法などかなり異なるものだ。そして何よりも大きく異なるのは、当時は企業側に学生を選択するのに優位性があった時代(買い手市場)であったが、ここ数年は、学生側が企業を選択するのに優位性がある時代(売り手市場)であることだ。企業に言わせれば、採用競争が激しく、それに企業によっては、就活ルールを無視し優秀な人材を確保しようとする動きが日常化しているとのこと。そして仮に内定を早めに出した学生がいても、他社と競合している場合が多いようで、最終的にその人材を確保できないことがあり、最終的に募集人数に満たないで終わってしまうこともあり、企業には危機感が強く漂っているとのこと。


また、ここもと日本においてもベンチャー企業が隆盛してきているが、それら企業も人材確保に力を入れるようになっている。産業構造の大きな転換を受け、このベンチャー企業はIT系など理系の優秀な人材確保に積極的で、メーカーなど大手企業でも優秀な人材を確保するのは容易なことではなくなっている。


1990年代のバブル崩壊以降の景気低迷期「失われた20年」で、過去には大学生の内定率が大きく低迷した期間があったが、今は大卒求人倍率だけ見れば1.88倍と高水準だ。一方、従業員5000人以上の大企業の求人倍率は0.37倍と過去最低の数字になっている。このような状況の下、就活ルール策定を大企業集団の上部団体に委ねても、それは全く意味のないものとなるだろう。今後は現実に沿った形で、企業独自の公平な採用計画を広く一般に公表し、学生は自分自身の中で咀嚼し、自分の将来を決める大きな決断をしていくことだ。何事においても、万人が納得するルール作りという物は無いと考えた方が気が楽だ。





2018/10/14 15:50:06

私について #301 (直島・高野山への旅)

今回、香川県の直島に行く機会を得た。直島と言えば、「現代芸術の島」と言われているところで、株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動が有名な直島・犬島・豊島の3島の中の一つである。直島にはベネッセハウスという美術館を擁する高級宿泊施設が有り、今回、家内からの強い要請があったため、お高いお宿ではあるものの、清水の舞台から飛び降りる覚悟で宿泊してみた。行ってみると、なるほど南欧にありそうな雰囲気の、海を臨む丘に宿泊棟、美術館を備えた立派な施設で、顧客層は80%が欧米・オセアニアからで20%が日本人を含むアジアからの人たちであった。ここ数年、訪日外国人旅行者が急増していることは周知の事実であるが、自分の知る限り、それはアジアからの旅行者が中心との印象を持っていたが、直島の様子はかなり異なっていた。美術館にある美術品が欧米の芸術家によるものが多いせいか、顧客もそちらからの人たちが多いのかもしれない、との印象だった。


その後、車で瀬戸大橋を渡り香川県に入り、昨年・今年と継続していた四国霊場88か所巡りの総仕上げである、香川県の11のお寺を巡り、無事「結願」となった。高松では、大学時代の同期のご夫婦と久しぶりに再会し、お互い年を取ったことを確認しながら、そうは言っても楽しいひと時を過ごした。


それから、徳島港からフェリーで紀伊水道を渡り和歌山に入り、1,203年前に弘法大師の手で真言密教の道場が開かれた高野山に向かった。そこは、奥の院。弘法大師御廟を信仰の源泉とし、壇上伽藍を修学の場所として、真言密教の教えと伝統を今に伝える地である。自分は強い信仰心を持つ人間ではないが、偶然にもご先祖様は真言宗のお寺に眠っている上、子供のころ読んだ満濃池改修の話が好きであったこともあり、弘法大師にはとても畏敬の念を持っている。そんな荘厳の地も、先の台風21号などいくつかの台風の被害があり、樹齢数百年の大木が根こそぎもぎ取られ、墓石や供養塔をなぎ倒している状況が見られた。心が痛む姿だった。


最終日は、8月14日に生まれたパンダを見に南紀白浜にあるアドベンチャーワールドに行ってみた。上野動物園で一度トライしてみたものの、整理券を手に入れられず果たせなかったが、そこではそれほど混雑なくかわいい子パンダも見ることができた。子パンダをどうしても見たい人は、南紀白浜空港が隣接しているので、飛行機に乗って行くことをお勧めする。その後、関西空港から東京に戻ったが、心配していた空港連絡橋は一部しか使用できないとのことだったが、特に渋滞することもなく、スムーズにレンタカー会社に到達できた。空港内も外国人旅行者で溢れかえっていて、状況はかなり好転していると感じた。






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