風の余話
日曜日に西上州の山村を取材。築300年程(ご主人談)の古民家のT氏宅訪問。数度目。現在は使用していないが囲炉裏のある居間等、太い大黒柱、梁、天井板等が黒光りして風格があった。梁など曲がった木をそのまま生かして使用している様は本当に趣がある。腕に良い大工さんには、使えない木は無いのであろう。曲がった木、癖のある木はその特性を生かした使い方、場所があるのだと感心した。山から切り出した木は皆無駄なく利用した時代だったのだろう。現在は曲がった木は廃材になってしまう。使っているのを見たことが無い。人間も同じか。癖のある人も生かして使える、適材適所にめぐり合えれば能力を発揮できるのであろう。
又、突然の訪問にいつも温かく迎えて下さるT氏ご夫妻に感謝している。いろいろ考えさせられる取材であった。
風の余話
昨日、市当局より道路相談の回答があった。3週間ほど経過したが、解決したので次に進める。
県内基準地価が新聞掲載された。県内は当分下落傾向が続くという不動産鑑定士の言葉があった。高崎市内の商業地の例では、バブル時代の1割という地点もあるという。確かに、市内の商業地は、郊外の大型店舗に客を奪われている。住宅地も雇用情勢の厳しさを受け、下落傾向という。予想とおりと言うことで驚きもしないが、地価が上向くような明るい時代が来て欲しいものだ。
今日は彼岸の仲中日。秋分の日である。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉とおり。昨日までの猛暑が嘘のような冷たい雨の中を墓参。自分の父母、次に妻の父母と順に巡る。更に義兄の初彼岸もあり忙しかった。
墓地に例年この時期満開になっている彼岸花が蕾のままである。開花にはまだ1週間は要するであろう。夏の猛暑の影響であろう。
風の余話
テレビのニュースで基準地価の発表を報じていた。住宅地は19年連続の下落。商業地は3年連続の下落という。リーマンショック以降の下落幅が縮小傾向である。又、名古屋の地下鉄開通した住宅地は上昇と、地域の特性によるものもあった。不動産市場の活性化を願うものである。住宅ローン金利の低下傾向、不動産の流動化政策、住宅エコポイント制度等、政府の住宅政策支援も継続されるので、涼しくもなる時期の今後に期待したい。
残暑は相変わらず厳しいが既に秋の彼岸である。秋分の日も直ぐである。夜になると我が家の庭も虫の声で賑やかである。水原秋桜子の俳句に「いま褪せし夕焼けの門虫しぐれ」(現代俳句歳時記より)というのがある。当に毎夜「蝉しぐれ」ならぬ「虫時雨」状態である。初秋の夜は虫の音と共に深まり行くし、秋も徐々に深まり行くものだ。