2013/08/03 17:49:13
風の余話
「口は災いの元」「7つ、8つ、から大工をしたが人の口には戸は建たぬ」「口は口、心はこころ」等々口に関することわざは多い。特に無駄な事を言ってしまったが後の祭りという失敗談は誰でも経験しているのではないか。自分も「余分な事を言ってしまった。言わなければよかった」という経験は何度もある。「他人を傷つけてしまったのではないか」という自責の念で後悔したこと多々ある。凡人のなせる業である。
大概プライベートの時に多い。流石に公の立場上での発言は慎重になっているので、失敗経験は少ない?と思っているのだが?....。
「余分な事を言って後で撤回します」と言ってもお互いに気まずい雰囲気は残って後味悪いものである。
原因は自身の、認識不足、知識の不足、経験不足、謙虚さの無さ等々が元に有るようだ。そのため、偏見や、思い込みにより、客観的に物事を見られない為、出る言葉が災いの元になる。
お釈迦様(仏陀)の「感興のことば」(岩波文庫・中村元先生訳)の中に「人は生まれたときには、実に口の中に斧が生じている。人は悪口を語って、その斧によって自分自身を斬るのである」(第8章ことばの2)とある。自戒の言葉として噛みしめている今日この頃。