風の余話
24日、25日と友人達5名で東北の震災被災地の復興支援に微々たる力となればとして、北茨城、福島県いわき市を旅した。実際に自分の目で、津波で流された家々の基礎コンクリートのみ残された住居跡を現実に見ると、皆、言葉も出なかった。24日は好天で海は青く穏やかで、静かであった。この海があれだけの猛威を振るったとは考えられないようであった。自然は恐ろしい。
しかし、人々は復興に力強く立ち向かっていると感じた。
岡倉天心六角堂の再建に取り組んだ人々や、那珂湊港、小名浜ら・ら・みゅの海産物ショッピングセンターの活気ある姿の人々、ホテルハワイアンズのダンサー達の力強く、優雅な踊りを披露する人々の姿を見ると、震災に負けずに懸命に努力し、働く姿に感銘を受けた。東北の復興は間違いなく達成できると確信した。又、自分達も日常の苦難に負けずに生きてゆかなければとの想いを抱いて帰途についた。
風の余話
先日、ミサワホーム北関東(株式会社)の研修会で、マニフェストを提唱した先駆者の北川正恭氏の講演を聞いた。
その中で、日本の人口減少社会が深刻な問題であり、2050年頃には8500万人程になると話された。そのような時代に地域の不動産業者がいかに魅力ある街作りをし、地域を活性化していくかに尽力していただきたいと話された。首都圏、名古屋圏、大阪圏等に人口が集中し、地方は人口減少に歯止めがかからない時代が来ると言う。(そういえば、新聞で年間35万人減少したと言うのを見た。)地方都市がゴーストタウン化した姿が目に浮かび深刻な問題だと改めて認識した。我々業者に何が出来るか、できることがあるのか考えてみる。
風の余話
先日同級生から「干し柿にするように」と大きな渋柿を沢山いただいた。早速、夜、妻と皮を剥いたり、吊るしたりしてベランダに干した。これから上州名物空っ風に吹かれて徐々に鼈甲色に変わり、甘味を増していくだろう。干し柿の自然の甘味は大変に美味しく大好物である。年末頃には仕上がってくれる。楽しみである。
我家の甘柿は今年は実のつきが悪く、昨年の半分くらいか。小ぶりでは有るが大変に甘く美味しいものである。昨日収穫し、箱詰めして、大阪の長男宅へ送るようにした。楽しみに待っていることだろう。
「灯の下へ禅子丸柿ばさと置く」殿村菟絲子(現代俳句歳時記)の柿である。