風の余話
今日は或る山村の再興された村社の祭礼日。知人の村人から招待を受けたので出かけた。妻も一緒にということであったが、公民館の暮れの清掃等々で出席できなかった。
村人4名。神社の再興に尽力された神主さん2名。小さな小さなお祭りである。祝詞奏上。榊奉呈。記念撮影した。村人の家でお茶をご馳走になり、帰りに赤飯や、大根、白菜、柚子等、沢山の季節の野菜をいただいた。
感謝。これが絆、人と人との結びつきである。ありがたいものだ。
素朴な人情厚い村人と知り合えたのも、一期一会の縁を感じる。知り合ってもう10年近く経つ。その村人も92歳、90歳の老夫婦やそれに近い老婦人である。元気にこの冬を乗り切って春を迎えて欲しい。
風の余話
昨日3日に社団法人全日本不動産協会群馬県本部50周年、社団法人不動産保証協会群馬県本部40周年記念式典が高崎駅ビルモントレーであり、社団法人全日本不動産協会総本部理事長表彰を受けた。長く西毛支部長、県本部理事として県本部の運営に貢献したということである。
風の余話
先月末、中之条町の主催で「中之条町の文化財」という4回講座の最終回があり受講した。「六合村の民俗行事」という題であった。講師は町の文化財専門委員の山本茂先生。
先生は六合村の赤岩地区に生まれ、現在は同村入山地区在住。教職の傍ら、夕方になると録音機を方に担いで村内の古老の家々を回り、村に伝わる民話を採集し、記録し続けた。
日々の生活と行事が家族と地域の絆を作るという。 現代社会に警鐘を鳴らすお話であった。先生の子供時代の話であるが、子供にも役割があった。家畜のために早朝の草刈、風呂の火の番、ぼや(雑木の薪用枝)拾い、水汲み等々。大人は共同で、味噌作り、豆腐作り、共同採草地の草刈、等々。それぞれが自分の役割をこなすことで、家族、地域の絆が深まるという。
民俗行事も各地区に未だ残っている。お正月の行事、農林業に関するお祭り等々。季節毎に行われているようだ。
最後に、不便、手間の掛かることは、人の絆と知恵を育む。便利になると失われるものもあり、人の絆が薄れ、工夫する力が衰えてしまうと訴えていた。
自分の子供時代の思い出と重なる部分があり興味が尽きない講座であった。
現在、来年の日本リアリズム写真集団前橋支部写真展のために撮影取材を続けている、六合村の生活が深く理解できたので、内容を深めた作品作りができる予感がする。