2015/03/06 8:39:53
風の余話
川崎の少年事件の詳細が判明しつつあり、報道されてくる内容を知るにつけ、何故もっと早く手を打てなかったのかという思いがつのる。
夏目漱石の我輩は猫であるに「全ての大事件の前には必ず小事件が起こるものだ」という一節が有る。
また、サラリーマン時代に学んだ労働災害の経験則で「ハインリッヒの法則」があり「1:29:300」という法則がある。1件の大事故の陰に29件の軽微な事故があり、更に、その陰には300件の「ヒヤリ、ハッとする異常がある」というものである。
又、労働現場では、「KYTトレーニング(危険予知トレーニング)」を行い、災害の未然防止につなげてきた。これも、災害の起こる前に、危険を予知し、自分ならこうするという考えを導く訓練である。
いずれも、災害、事故を未然に防止する為にはどのようにしたら良いか考えることの大切さを教えている。
このような考え方が、教育現場、教育委員会、警察、地域社会、家庭、でも取り入れられていたならば、幼い少年の命を失うことにならなかったのではないのかと悔やまれてならない。