2016/02/01 17:06:38
風の余話
31日に当地生協の研修会に参加。原発事故被災地の視察学習会である。大型バスに35名であった。高速道路で浪江町へ。現地案内は伊藤達也浜通り医療生協理事長におせわになった。
被災地の惨状は新聞テレビ雑誌等々で良く知っている。しかし、実際に、現地を自分の眼で、現実に見て見ると、地震で被害を受け、津波で被害を受け、原発事故で被害を受けた惨状は「人類がこれまで経験したことのない未曾有の災害」と書かれた福島県の復興計画の表現そのものである。その広大な放射能で汚染された強制避難区域は香川県の面積の44%であるという。実際にその被災地を一部だけであるが、見て回るとその広さに愕然とした。
今回、視察地は浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町である。高速道路から、国道6号線で被災地に近づくにつれ、放射能測定線量計の値が高くなりましたと、解説員から報告受けると背筋が寒くなるのを感じた。
行程の95%はバスの中に乗ったまま見学して回るというものだ。昼食の宝鏡寺、浪江町のトイレ立ち寄り以外は外に出られない。何しろ、放射線の被爆量が私の居住する高崎市内の1日の被曝量を3時間弱で被爆してしまう状況である。人が住めるわけがない。
政府は原発再稼働の方向へ進んでいるが、関係者は現地をもう一度自分の眼で見て、本当に再稼働で良いのか考えて欲しい。