2016/03/10 8:43:46
風の余話
最近の新聞、テレビのニュースを見ていると明るい話題は少ない。自戒を込めて言えば、日本が、日本人が劣化して、おかしな方向に進んで行っているような思いが有る。政治、経済、社会、芸能、スポーツの各分野で報じられる事案は気持ちが暗くなることが多い。
とりわけ、若い前途ある少年が自ら命を絶った広島県の中学生の進路指導の問題は、3人の子供を育て、同じ年代の孫を持つ者として、何とか命を救うことが出来なかったものかと考えさせられる。
3年間子供を見ていれば、その子供が非行を犯す子であるか、無いか、教育者なら見抜けるはずである。教師が子供を信頼していないからこのようなことになる。しかも、誤った3年前のデータが判断基準になっている。自分が預かった生徒、自分が教育指導してきた生徒をもっと信頼していれば、過去のデータに疑問を持ってしかるべきだ。教師間で確認しあい、人物評価の再確認を当然行う流れになるはずである。そうしていれば、データの誤りに気が付き、若い命を失うこともなかった。教師の、教育者の人間力が問われている。
子供達も力強く生き抜いて欲しい。その手助けを周囲の大人たちはしなくてはいけない。