2016/09/09 17:23:03

風の余話

 今日は不動産協会の法定講習会に出席。講師は吉野不動産鑑定事務所の吉野荘平先生。テーマは「宅地建物取引士に求められる土地・建物の調査実務」である。


重要事項説明に関する苦情、相談の事案が監督行政庁に届く割合として多い。そのトラブル原因として調査確認ミスが約8割であるという。


日常業務の中で、もう一歩踏み込んで調査をすれば、事故を未然に防げたという事例を具体的に説明された。35条の重要事項の中にはないが、相手方にとって重要な事項(売買の目的を達成できないことのなる調査項目を見落とさないようにすることがトラブルを未然に防止することになると指摘。


大変勉強になったお話であった。


講習終了後、吉野先生はもしかして、吉野伸先生の息子さんではないかと思い挨拶をしお伺いした。「吉野伸は私の父です。父はこの三月に亡くなり、今こうして私が後を継いでおります」ということである。吉野伸先生の著作「不動産物件調査の実例」や「新しい不動産仲介の実務」は良く読んで学んだものである。不動産実務経験無く、この業界に飛び込んだ20年以上前の私には大変参考になった。


今回の講習で、その息子さんから再び学ぶ事になるとは思いもよらなかった。奇遇である。荘平先生頑張ってください。


 





2016/09/04 18:40:48

風の余話

 今日は伊勢崎市民プラザで開催された俳人金子兜太先生の講演会「戦中の事、戦後の事」を聞いた。


 金子先生は96歳という。元気であったのには驚いた。3年ほど前にも1度お話を聞いた。体が少し小振りになった感じがしたが、言葉、声は力強かった。


 女性が戦前は物静かであった。男尊女卑の考えが未だ残っていた時代。男性は威張っていた。


 戦後、高度成長時代になり女性が電化製品の普及に伴い家事から解放され、余暇で文化活動に力を発揮するようになり、女性が生き生きとしてきた。そして、文化的教養を高めた。短歌、俳句の世界で著しかった。男性は理屈で頭が空回りしているが女性はそうではなく、芯がしっかりしている。


 現在は女性が自己主張する時代になり、文化的に強くなる時代。未来は明るいという。18,19の若い青年が戦場に行ってミサイルの弾に当たるような、戦争に青年たちがおもむく時代にならないのではないか。


と話されていたのが印象的であった。


又、昭和15年の京大俳句事件にも触れられ、学生が15人検挙され弾圧を受けた時代の話をされた。この事件は作家五木寛之氏の「さかしまに」に詳しく当時の弾圧の様子が描かれているので読んでほしいと述べられた。金子先生の俳句の師島田青峰も弾圧を受け獄死した身近にあった体験を話されていた。


治安維持法の暗い時代に戻すようなことにならないようにと懸念されていた。





2016/09/01 8:29:28

風の余話

今日は防災の日。


 一昨日の台風10号は迷走のあげく東北地方青森県に上陸し、甚大な被害をもたらした。北海道地方も大雨の被害が甚大であった。自然災害は恐ろしいものだ。1日で8月ひと月分の降雨量という。まさに想定外の雨で、河川の流量計算、堤防強度設計もここまでの雨量は計算外であったろう。台風の度に大きな被害が発生するが、人間の知恵で災害を未然に防止しする手立ては無いものか?そして、被害が有っても最小限の被害、人命の損失だけは防ぐようにと祈るばかり。


この大雨で、福島原発の周辺も大雨が降ったであろう。被害は無かったのであろうか?汚染水流失は無かったのか?未除染地域の森林に堆積している放射性物質はこの雨で河川に流入しているのであろう。下流域ではホットスポットが今後出てきて騒ぎにならなければ良いが。


先日のNHKの番組で解説委員の方々による「解説スタジアム」という討論番組で原発立地の3大リスク地(地震、津波、火山)には原発は作らないという世界の常識があるという。


今の日本にはこれを無視して原発が52基建設されてきた現実。そして、原発事故発生。起こるべくして起こったということか?


日本では更に台風のこともリスクの一つに加わる。


防災の日に台風、地震、津波、火山について考え安穏に暮らすのは容易では無い事を思い知らされた。







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(有)松原宅建事務所
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