2016/09/09 17:23:03
風の余話
今日は不動産協会の法定講習会に出席。講師は吉野不動産鑑定事務所の吉野荘平先生。テーマは「宅地建物取引士に求められる土地・建物の調査実務」である。
重要事項説明に関する苦情、相談の事案が監督行政庁に届く割合として多い。そのトラブル原因として調査確認ミスが約8割であるという。
日常業務の中で、もう一歩踏み込んで調査をすれば、事故を未然に防げたという事例を具体的に説明された。35条の重要事項の中にはないが、相手方にとって重要な事項(売買の目的を達成できないことのなる調査項目を見落とさないようにすることがトラブルを未然に防止することになると指摘。
大変勉強になったお話であった。
講習終了後、吉野先生はもしかして、吉野伸先生の息子さんではないかと思い挨拶をしお伺いした。「吉野伸は私の父です。父はこの三月に亡くなり、今こうして私が後を継いでおります」ということである。吉野伸先生の著作「不動産物件調査の実例」や「新しい不動産仲介の実務」は良く読んで学んだものである。不動産実務経験無く、この業界に飛び込んだ20年以上前の私には大変参考になった。
今回の講習で、その息子さんから再び学ぶ事になるとは思いもよらなかった。奇遇である。荘平先生頑張ってください。