2016/01/07 8:48:10

風の余話

 届いた年賀状の中に、民俗学者、民話収集家の山本茂先生の民話「姥捨山」があった。今では有名な民話である。その中に、老母の知恵が述べられてあり、その一つに、木のもと、と、うら、の見分け方が息子に教えられていた。水に浮かべればもとの方は沈み、うらは浮くという知恵である。


 この話で妻が思い出して、解ったことが有るとおおいに感心していた。それは2年ほど前、長女が私の誕生祝に旅行先で買い求めて贈ってくれた漆塗りの箸である。食後、食器洗いをしていると、洗い桶(ボール)の中で、いつも箸の片方の一本だけが沈み、もう一本は必ず浮いていることであった。毎日不思議に思っていたという。私も毎日食器洗いを手伝うので、その光景は目にしていたので知っていた。確かに不思議なことが有るものだとは思っていた。


 その謎が解けた。一膳の箸の一方は木のもとであったわけである。一方はうらということである。


 お正月早々に謎が解けたと大喜びする妻。昔の人は知恵が有ったものである。


 昨年末、古希となったが、昔ならば、姥捨山に捨てられていた年齢はとうに過ぎている自分である。生かされているという思い、感謝が頭をよぎる。


 世のため、人のために何ができるか、何をしなければならないかを改めて考えさせられる新年となった。







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