2012/03/08 12:11:16
我、北壁に成功せり
「五文足のクライマー」
と言われた登山家の
芳野満彦氏
が、2月5日に亡くなりました。
彼は、17歳のときに冬山で遭難し、
一命は取り留めたものの、
両足に凍傷
を負い、両足ともに
1/3ほど切断。
もう、二度と歩けるようにはならないだろう、
一生、ベッドか車椅子、
と言われる体に。
しかし、不屈の精神で、
をこなし、
歩くことに止まらず、やがて
大好きな登山
もできるようになる。
そして、ついには、
不断の訓練と創意工夫
により、
世界的なクライマー
になっていく。
実は、死亡記事を読むまで、
芳野氏のことは、
知りませんでした。
記事により、
新田次郎の
「栄光の岩壁」
のモデルであることを知り、
早速読んでみました。
小説は、
芳野氏の最大の功績、
「マッターホルン北壁、日本人初登頂」
までの道のりを題材にしたものですが、
想像を超える
リハビリの様子や、
家族の愛、
仲間の友情、
などが感動的に描かれていて、
涙なしには
読めません。
ご冥福をお祈りします。
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