徳次郎という地名
皆様お疲れ様でございます。
本日、営業調査にて国道293を使い鹿沼方面へ行く途中、懐かしの徳次郎ICという名称の交差点を通過しました。その際、なぜか強い違和感が・・・・。標識のヨミを見ると”とくじろう”と書いてあります。私が宇都宮の住民だった30年前は確か”とくじら”だったはず。帰社後、調べてみたところ名称はとくじろうで間違いないようですが、交差点ICの名称は2008年までは”とくじら”だったようです。どうりで旧地元民として違和を感じたわけです。地名の正式名称は旧富谷村が宇都宮市に併合された時に”とくじろう”となっていたようですが道路標識やICの名称、バス停などは”とくじら”で、地元の人々も”とくじら”と読む人がほとんどだったはず。私も”とくじら”が正しいと最近までずっと思っていました。
違う名称が地元民間でも長く混在していた理由としては・・。
元々その地域は平安時代までは日光の豪族、久次良(くじら)氏の領地で久次良氏の外領であったことから、外久次良(とくじら)と呼ばれていたそうです。その後、平安末期から宇都宮氏の台頭により久次良氏から宇都宮氏の領地となり、その家臣、新田徳次郎が徳次郎城を築いて以降は、”とくじら”に新田の徳次郎の漢字が宛てられようになったそうです(たいへん紛らわしい)ですから歴史的には徳次郎をもって”とくじら”と読む事が正しいようですね。ただ、宇都宮の行政上での名称では”とくじろうが”正しく、そして交通の要所で日光宇都宮道路のIC名であることから、長年”とくじら”だった名称を”とくじろう”へと最近(といっても10年くらい前)道路公社側が合わせたようです。地名って難しいけれど面白いですよね。
このブログをお読みになった方も、東京から日光へ高速道路でいかれる方は多いと思います。その際、徳次郎ICの標識をみたらヨミにぜひ着目してみてください。どうでもよいネタではありますが・・・(^^;
それでは、また。
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