複数の所有者
5人の共有名義の土地の売買を依頼されていましたが、その代表者の方と話し合いの結果断ることにしました。理由はほかのかたの同意が得られなかったからです。代表の方に何度かほかの方から代表の方に委任するという書面が欲しいとお願いしたのですが、いろいろ理由をつけて準備できない状況が続いたので、これはまずいということで今回は断ることにしました。
おそらく、この方はかなり高齢ですが自分は頭脳も良くて弁護士とのお付き合いもあるので、不動産業者は自分のいうことを聞くと思ったのではないかと思います。昨今の法律改正もありますが、相続が発生したら、相続登記をするのは必須で、単独が一番いいですよと言いたいです。
市街化でも調整区域でもない農地
市街化区域でも市街化調整区域でもない農地の相談を受けました。え!何にできるの?市役所に聞くと近くに事業所があればその駐車場か所有者の自宅建築だと言われました。まあそうだろうと思いましたが、驚いたのは市街化調整区域でも市街化でもない農地があることです。不動産はいろいろあります。手間暇かかりますが、これがとっかかりとなって興味深い話になることがあるので手を抜かず調査します。
初期の痴呆症
今、初期の認知症のかたの不動産売買をやっています。決済までが長いので最悪成年後見人制度の利用も覚悟しています。もちろん専門家に相談しています。
それで先日、何年か前に契約していただいた地主さんのところに訪問しました。単純に安否確認です。世間話に花が咲き、元気だったある方が認知症になったと聞き、びっくり仰天。早速その方のところに行き、挨拶をしましたが、にっこり笑うものの私のことも近所の人の名前もわからず、隣に座っていた数年前から認知症の奥様のほうが私の話についてこられました。3年くらい前まで世間話が大好きで、Aさんが離婚しただのBさんの子供が引きこもりだのCさんの奥さんが浮気しただのいつも大盛り上がりだったのに、全く話についてこられません。
認知症の進み具合が早いような気がします。息子さん一家の苦労が想像できます。地主さんの最期を何人か見ていますが、今回は、あの元気だった地域の顔役だったあの人がと思うとやりきれない気持ちです。
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