2015/07/22 20:11:33
お年寄りは気をつけて!
先日近所の、1人住まいお年寄りの方(80代後半のとてもお元気な女性!)と立ち話をしている中で、聞き捨てならぬお話を耳にしました。
その方は自宅に突然某証券会社の営業社員の訪問を受け、株の購入を奨められたそうです。断ったところ、今度は、関連に不動産会社があるからと自宅の売却を持ちかけられたそうです。これも断ったそうですが、無料なので測量だけさせてくれと言って、後日勝手に測量に来て、そのまた後日測量図を置いて行ったそうです。その時受取か何かの書類に署名・押印をしてしまったそうです。
今のところ某証券会社からアプローチはないようです。その方から測量の資料を見ますかと言われましたが、あまり立ち入ってもどうかと思いましたので、その会社から金銭の請求など来ましたらご相談いただくということにしました。
何か個人情報を入手しての狙い撃ちかも知れませんが、お年寄りを不安にさせるような手法は問題です。
さて相続のお話です。ご夫婦のうち妻が認知症など要介護状態になり、介護付き有料老人ホームに入所されるケースも多々あると思います。入所一時金を夫が支払った数年後、妻より先に亡くなったとします。
入所一時金が1500万で、後に妻の状態が良くなり退去した場合、1200万の返金があるとします。この将来の返還金が夫の相続財産として課税対象になるかということです。
判例としては、妻が要介護状態であり、入所に必要なお金がないため夫が支払った場合は、贈与ではなく扶養のための生活費と判断された例があります。
逆に認められなかった例では、要介護の状態でもなく、豪華絢爛な有料老人ホームの入所金を、夫が妻の分も支払ったケースでは課税されてしまいました。
個別の状況で判断は分かれてしまいますので、詳しい専門家に相談してください。
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