地面師‼
ここ数日、積水ハウスを騙した地面師が逮捕されニュースになっています。登記簿がコンピューター化された現在では、本人確認できるものを偽造し実際の所有者に成りすますのが主流なんですね。
コンピューター化される前にも地面師はもちろんいました。当時の地面師は所有者に成りすますのではなく、登記簿記載の所有者の名前を変えて、地面師本人の名義にしてました。つまり偽登記簿を勝手に作成し法務局に戻すのです。
昔の登記簿は下の写真ようなものです。(いまでも閉鎖登記簿として交付してもらえます)
こういう登記簿が各不動産ごとに法務局に保管されていました。今はパソコンで簡単に登記情報が見れますが、以前は所管の法務局に出向き、登記簿の閲覧申請をし、それから交付申請をして写しを持って帰ってました。
当時の地面師は狙った土地の登記簿閲覧申請をし、バインダーに閉じてある原本を抜き取って持ち帰り、地面師名義の登記簿を作成し、その偽登記簿を法務局に持っていきバインダーに差し込みます。
地面師は所有者になりすまし、まぬけな不動産屋に売却を依頼します。普段土地の売却依頼などない不動産屋は舞い上がり、頭の中は手数料の金額でいっぱいになります。
おざなりの調査をして、これまたまぬけな不動産買取会社に紹介し取引成立。そして後日…😭となります。
当社にも怪しげな人が極たま〜〜に来ますが、まぬけな不動産屋にならないよう注意しなければなりません。
相続1口メモ‼
【相続1口メモ】
先日数年前相続された土地のことでご相談がありました。土地は数人の相続人による共有持分登記がされてます。例えば下図のような土地があるとします。
相続人が3人とすると、一つの土地を各自持分1/3ずつ所有している状態です。
この土地の今後の計画について相続人の考えが食い違うこともあります。今回のご相談もそのケースです。
例えば、1人は「早々に売却したい」、1人は「駐車場にでもしてもう数年所有したい」、もう1人は「家を建てて住みたい」といった場合です。
この場合一番簡単な解決方法は、売却したくない人が売却を望んでる1人から持分を買い取ることです。そうすれば家を建てようが駐車場にしようが自由です。
但し都内であれば数千万円のお金が必要となります。現金で用意するか借入することになります。
買取したくない場合は敷地を3分割し、それぞれが100%の所有権を得て自由にすることができます。例えば下図のように分割します。
@は売却、Aは駐車場、Bは自宅というようにできます。ただ土地面積や地形などのことで分割に時間がかかることはあります。
また余計な費用も掛かります。まず分筆登記費用が30万〜40万程度となります。それから登録免許税がかかります。固定資産税評価額の2/1000です。司法書士の手数料も合わせると数十万くらいとなるでしょう。
@、A、Bが等価でない分割となる場合は、さらに贈与税、取得税、追加登録免許税がかかることになりますので注意してください。
調停‼
1年近く前に相続が発生し、その相続人のお一人(A様)からご相談を受けておりましたが、別の相続人の方が弁護士を立てられ、結局調停による遺産分割協議となりました。
A様から相続財産の一つである土地の価格査定を依頼されました。土地は某下町にあります。
現地や近隣事例の調査は終了し、これから査定書の作成です。調停の資料となりますので何となく緊張してしまいます。
話は変わりますが、大横綱だった輪島さんが亡くなってしまいました。ほんとに残念です。
私が最も夢中になって大相撲を見ていた頃、頂点に君臨していたのが北の湖関と輪島関でした。先代貴ノ花、旭国、魁傑、三重ノ海、若三杉……多くの名力士がいました。
相撲の魅力やレベルの高さにおいて最高の時代だったと思います。
輪島関と北の湖関の対戦は常に大熱戦で、いつもワクワクしながら見てました。2人の相撲には、大相撲の醍醐味と迫力が満ち溢れていました。大袈裟でなく大相撲のすべてがありました。
先代貴ノ花関、北の湖関、そして輪島関が亡くなり,私の中の大相撲も終わりを告げたような気分です。ご冥福をお祈りいたします。
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