加須市のピザ職人 世界大会で連覇 世界記録も樹立
加須市のピザ職人 世界大会で連覇 世界記録も樹立
ピザ作りの技能などを競う世界大会で2連覇を世界記録で達成し、メダルや埼玉県のマスコット「コバトン」とともに記念撮影する赤荻一也さん=現地時間3月3日午後9時20分、米国ネバタ州ラスベガス 3月初旬に米国・ラスベガスで開かれたピザ作りの技能を競う世界大会「ワールド・ピッツァ・エクスポ」で、埼玉県加須市のピザ職人、赤荻一也さん(28)が2連覇を達成し、このほど凱旋帰国した。
赤荻さんが連覇を達成したのは、ピザ生地を頭上で片手だけを使って回し続ける時間を競う「ロンゲストスピン」部門。「前回チャンピオンとしてプレッシャーがあり、競技中は手が震えた」というが、記録は4分15秒で、2位の選手に約1分半の大差をつけての圧勝だった上に、世界記録も樹立した。
会場には埼玉県民など約1200人分の応援メッセージを書き込んだ日本国旗を持参。「応援が力になった」と、県民に感謝しきりだった。
赤荻さんは昨年10月、米国・ラスベガスでピザ専門店を経営するイタリア人オーナーの誘いで渡米。オリジナルメニューを開発するなどしたが、3月で契約期間が満了し、大会後に帰国した。米国での生活については「渡米後1週間で電子辞書を盗まれ、コミュニケーションが大変だったが、ピザ作りの米国スタイルを習得できた」と充実感をにじませた。
今月からは、羽生市のイオンモール羽生にある「アロマヴィータ」と、熊谷市の熊谷サティにある「オリーヴァ」という2つのイタリアンレストランを中心に活動する。世界一のピザ回しを披露することもあるという。
今後については「世界大会の団体戦での優勝を目指したい」と意気込む。日本代表として団体戦に臨むには5人以上が必要だが、赤荻さんは現在、自身のホームページでメンバーを募集中。「ピザ作りの技能や味などすべてに興味がある人と一緒に世界を獲りたい」と前を見据えた。
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