2012/03/26 11:58:04

私について#4

夜の東京で、果たして何人の外人投資家をテイクケアしたであろうか?当時の外人投資家は、まだ、日本をよく知らなかったので、多くの者たちは、日本の証券会社の申し入れをとても喜び、そういう席では、お互い友達のような関係で飲食した。日中、日本の一流企業のシニアを相手に、ズバズバと厳しい質問を投げかける姿とは異なり、夜の世界での彼らは、笑顔いっぱいでとてもくつろいでいた。多くの顧客は、日本食、日本文化、そして、日本人の友好的な姿勢に好意的で、日本企業についても、その将来性を高く評価し、株を買いまくった。


1985年5月、スイスの投資家が日本企業を訪問するにあたり、その足で、韓国においても企業訪問をしたいのでアレンジしてほしい、との依頼を寄せてきた。その随行ということで、自分が韓国に出張する機会を得た。韓国では、自動車・半導体・商社を中心に6社訪問したが、それらは、ソウルのみならず、韓国各地に点在していたため、さながら、韓国一周旅行に近い旅程であった。訪問先には、今では世界の超一流企業として名高い三星電子も含まれていたが、当時は、日本の企業に何とか追いつきたい、とがむしゃらになっていた小規模な半導体製造企業であった。他に、大宇自動車・起亜自動車も訪問したが、大宇自動車も、米国では、日本企業を脅かす存在となっている。思えば、韓国企業は、1980年代半ばから、1988年のソウルオリンピックに向け、国をあげて、「発展・成長」を旗印にして、日本企業に追いつくことを目標として頑張っていた。今、一部の日本企業が韓国企業にその地位を奪われたのは、自国の成長力とグローバル化の中で日本が遅れをとったということで、時間の経過と日本の内向きな姿を考えれば当然のことと言えると思う。


この出張では、会社訪問がとても有意義であったことはもちろん、他に、韓国国内旅行もできたことがうれしかった。ソウル近郊での仕事を終えると、今は高速鉄道に取って代わってしまったが、ソウルとプサンを結ぶ「セマウル特急」という電車に乗りプサンに行った。山間の村やのどかな田園風景が広がっていて、韓国の田舎を堪能することができた。土塀と瓦がとてもマッチした景色は今でも忘れられない。プサンに近い慶州、ここは韓国の京都のようなところであるとのことであるが、なるほど、歴史を感じさせる、建物が多く残っていた。時間を作って、また、この景色を見に行きたいと思う。              






会社概要

会社名
グランド・プラン
カナ
グランド プラン
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東京都知事免許(3)0093934
代表者
大原 仁
所在地
1510064
東京都渋谷区上原2丁目17−2アハトインセルン101号
TEL
代表:03-5738-7028
FAX
代表:03-5738-7029
営業時間
10:00〜17:00
定休日
不定休
最寄駅
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