2012/04/20 14:32:00

私について#23 (ポルトガルへの旅)

1991年、ロンドン勤務になって初めての夏休みに、ポルトガル南部のアルガーブ地方のキンタ・ドラーゴという海岸リゾートに行った。最近、ナデシコジャパンがドイツに負け準優勝になった大会、アルガルベカップは、読み方が英語とポルトガル語で異なるだけで、まさにその地方で行われた大会であった。


ポルトガルは今では、欧州ソブリン危機の代表国として、財政的に厳しい国というイメージだけが強くなっているが、歴史的には、フランシスコ・ザビエル、鉄砲、カステラなど、この国は様々な物や宗教を日本に伝えた、実は日本にゆかりの深い国であり、世界の列強の一つであった。国民は静かで少し恥ずかしがり屋、親切、また、食生活も海産物が豊富で調理法も素材を生かしたシンプルなメニューが多く、日本人の口にもあうものが多い。ポルトガルは欧州最西端の大西洋に面した国で、日本もそうであるが、海とともに繁栄した国である。


気温は高いが湿度が低く、日陰に入るととても気持ちがよく、ゴルフをしていても不快感は全くなかった。ゴルフの後は、プールサイドのパラソルでのんびり読書と甲羅干し。いわし、エビの炭火焼きが絶品で、ランチは毎日これを食した。手頃な値段でおなかいっぱいになるまで食べることができた。EU前だったのでエスクードという通貨が流通していたが、英国に比べると物価は安く、手頃に旅行ができる国だった。


リゾート地域だったので、リゾートマンション的な建物が建っていたし、建築中のものも多くみられた。欧州内の富裕層向けに開発していたとのことであったが、1991年当時は、特にドイツが両ドイツ統合に見られたような、各国のインフラ整備に資金が向けられていたこともあり、民間資金も、あまり余暇のための道具・手段に資金を投じることはしなかったようで販売には苦戦していた。結果、そのような売れ残りリゾートマンションは、滞在型リゾートアパートのような形で運営されていた。








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グランド・プラン
カナ
グランド プラン
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