2012/05/26 9:44:17

私について#40 (日本の不動産に外資を呼び込む)

5月25日付、日経新聞に興味深い記事が二つ載っていた。「日本で再び不動産投資」、ゴールドマンが2008年以来4年ぶりに日本において不動産投資を再開する。投資額1000億円と言えばそれほど大きな額ではないが、ここもと全く元気の無い株式市場、不動産市場を抱える日本国民にとっては、とても心強いものである。ゴールドマンにはぜひ海外で資金を集めて、そのお金で日本の不動産に投資してもらいたいと切に願う。二つ目は、「訪日外国人震災前水準に」の記事。4月に入り、アジアを中心とした国からの観光客が急増した。理由として、格安航空会社の新規路線の拡大をあげていたが、それ以外に、彼らの日本に対するあこがれの強さがあるのでは、と思う。


これは奢った見地からのものではなく、日本人が西洋のものに憧れていた時期、自分はまさにその典型であったが、自分の持っていたイメージと実際旅をして、想像していたものと実物の違いを感じたりすることが、とても楽しかったことからの見地である。


14年間の海外生活を通じて、外国人から見て、日本はそれなりに魅力がある国だと思っている人が多いことを感じた。文化、経済力、国民性、いずれも、外国人には魅力的と映っている部分がある。一方、日本は特殊な部分も多いと映っていて、こと、日本に投資してみたいとか、住んでみたいと思う外国人はそれほど多くない。国の政策が排他的、国民性は良いが、国際的ではないなどが理由ではないかと思う。


米国、英国と日本が大きく異なることは、外国資本の流入や日本への移住者がこれらの国に比べてとても少ないこと。ニューヨークやロンドンの不動産は、世界中の金持ちの投資先となるが日本への投資となると、アジアのソブリン等からの商業ビル投資に限られることが多いように思える。最近では中国からの日本の不動産への資金シフトが囁かれているが、実際どれだけの資金が来ているのだろうか。ロンドンのそれなりの住宅地は、中東やロシアからの個人マネーが溢れていて、彼らが築20年ほどのコンドミニアムを購入し、人によっては定住し、人によっては夏のバカンスシーズンのセカンドハウスとして使っている。そして、買い物をし、お金を沢山落としてくれる。欧州ソブリン危機で景気が減速している欧州にありながら、英国の不動産市場はそれほど痛んでいない様子。投機的な資金ではなく、個人の実物ニーズの資金が多く入って来ているからだと思う。ウィンブルドンでの全英オープンテニスは有名であるが、英国選手で目ぼしい選手はそれほどいない。マレーは強いが、厳密には、彼はスコットランド人。そこでは、強力な外国人選手が大会を盛り上げその地位を高めてくれる。英国という国は、人を使うのが上手なしたたかな国である。


日本も英国ほどではないにしろ、もっと、外国資本や外国人を受け入れる体制やビジネス手法を取り入れることが必要だと思う。株式市場は外人投資家のシェアは高いものの、この市場での資金の動きはかなり速くなっており、じっくり日本に投資していくというスタンスが見られないし、不動産市場に至っては、外資系投資銀行しか外国資本を呼び込むことができない。日本は、黙っていても資金が海外から流入してくるような国にならないと、経済面で厳しい競争に晒されている中、これからのグローバル競争に生き残ることができなくなるのではないか。この業界における新参者で何も実績は積んでいないが、自分も、日本に外国資本が流入してくるようなビジネスモデルを考え、実践していければと思う。






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