2012/07/04 23:03:33

私について#62 (シリア・ヨルダンへの旅)

2008年7月、ロンドン最後の夏休みにおいて、自分がとてもミステリアスな国と感じていた、シリア・ヨルダンに出かけることにした。ロンドンから5時間のフライトで、シリアの首都ダマスカスに到着。夕暮れ時であったせいもあって、空港からダウンタウンに行く途中では、市民がのんびりと夕涼みしながらくつろいでいるのを見て、予想以上に平和な国であることを感じた。


宿泊先に選んだホテルは、ダマスカス旧市街にあり、入り口は細い道から高さの低い戸をくぐって入るような、何か隠れ家的な建物であった。しかし、一度中に入ると、中央が吹き抜けになった堅牢な建物で、各部屋はアラブ風にしつらえてあり、とても快適なホテルだった。ご主人も気さくな人で、「今後は日本人観光客にこのホテルを利用してもらいたいのだ」抱負を語っていた。ダマスカス旧市街は、スークやモスクがあり、とてもエキゾチックな風貌をした、幸せそうな男女で溢れかえっていた。


ダマスカスの北東230kmにあるパルミラは、2世紀ごろローマ時代の隊商都市として栄えたところだが、現在でも、砂漠の中に神殿が残っていて、そのスケールから当時の王国の繁栄が偲ばれる遺跡だ。近くの丘にある、アラブ城から見ると、その大きさには驚かされる。パルミラから西に車で2時間程行くと、12世紀キリスト教徒である十字軍が要塞化した堅牢な城、クラック・デ・シュバリエがある。あまりの堅牢さに、イングランド王エドワード1世はこれを模した城をイングランドやウェールズに建設したと言われるほど、中世ヨーロッパに影響を与えた建造物だ。


歴史上様々な民族に翻弄されてきた、そのシリアは今激しい内戦状態にある。実態は不明だが、シリア人同士が戦闘状況にあると言われている。国連部隊も全く手の出しようが無い様子で、事態が終息する気配は全く無い。自分が見た、エキゾチックな男女や旧市街のホテルの気さくなホテルオーナーは、一体どうしているのか?外国人とは言え、ニュースでシリア各地が破壊されている場面をこれ以上見たくはない。一刻も早く終息することを願う。






会社概要

会社名
グランド・プラン
カナ
グランド プラン
免許番号
東京都知事免許(3)0093934
代表者
大原 仁
所在地
1510064
東京都渋谷区上原2丁目17−2アハトインセルン101号
TEL
代表:03-5738-7028
FAX
代表:03-5738-7029
営業時間
10:00〜17:00
定休日
不定休
最寄駅
小田急線代々木上原
徒歩10分
メール送信はこちら
ログイン
 


このページのトップへ