2012/11/14 9:24:02

温泉めぐり #3 (新潟県)

中学生の頃は、よく母方の叔父にスキーに連れて行ってもらった。その叔父が得意としていたエリアは新潟県の石内・湯沢で、その中でも、石内丸山スキー場に行っていた。


上野を夜中に出るスキー列車に乗った。シートは向かい合わせの4人掛けボックスシートでリクライニングは無かったが、当時は日本の高度成長期で、スキーなどの欧米型レジャーは大人気で、列車の中は、これからスキーに行くんだという、人々の熱気でとても賑やかだった。自分は、高崎駅で売っていた、程よく甘いとりのそぼろが入った、とり弁当が好きで、その列車に乗った時はよくその弁当を買ってもらった。食事が終わると、大人たちは数時間の睡眠に入るのだが、自分は群馬県から新潟県に入るトンネル、川端康成の小説にある、国境のトンネルを抜けると外の積雪量が増える光景を見るのが楽しみで、なかなか寝ることはできなかった。群馬県側でも雪は当然あるのだが、確かに、そのトンネルを抜けると、際立って増える積雪量の変化は、当時の自分の心の中で感動を覚えるものがあったことは間違えない。今は新幹線や高速道路になり、あまりの早い移動手段により、大雪警報でも出ていなければ、積雪量の違いなど感じることは無いのかもしれない。


週末のスキー場はとても混んでいて、リフトは40分以上待ちがザラであった。今はどうなのだろう?また、照明に照らされたナイトスキーがまた美しかったのを覚えている。特に雪がさんさんと降り注ぐ夜だと、遭難するんじゃないかなどと思ったりして、より一層気持ちが高ぶった。ナイトスキーを終え、温泉に入った時の満足感は格別なものだった。今はけがするのが怖くてスキーをやろう、という気にならないが、温泉に入るつもりで、またスキー場に出かけてみようか、という気になってきた。






2012/11/13 9:38:21

私について#86 (百人一首)

子供の頃、年末から年始にかけて、木場で材木屋を営んでいた母方の本家で、餅つきとかクリスマス・パーティー、そして、正月の集まりなど様々な行事が行われていた。毎年12月28日は餅つきが行われ、自分は小学生の頃からそれのお手伝いをしていた。正確には、小学生の自分が何か役に立つことは難しく、ついた餅を整形したりすることくらいしかできることは無かったが。毎年、祖父はもち米を蒸すことを担当としていたので、自分はその様子を良く伺いに祖父のところへ近づいて、もち米が蒸されていく状況を観察していたものだった。半世紀近く前のことながら、ついこの間のことのように思い出される。年を取ると、昔のことが良く思い出されると言うが、自分もその域に入ってきたのかもしれない。


正月となると、今度は親戚が一堂に集まり、主にカルタ取りなどをした。正月なのでカルタと言えば、百人一首がメインであった。祖母が読み手となり、7・8人が取手となって、皆ではしゃいだこともとても懐かく思い出される。自分の学業生活の中で、百人一首を習うことはなかったが、カルタ取りと言う実践的な訓練の中で、上の句と下の句を頭の中でつなぐことが自然にできるようになった。当時は大人も子供も、上の句で札を取ることを競っていたものだった。最近ではカルタ取りをすることが無くなってしまったが、今でも、数十の歌を覚えている。しかし、年をとって記憶力が落ち、札がどこに何があるか覚えられなくなってきてしまったことが残念だ。最近、小学校5年の甥っ子に会う機会があったが、百人一首をすると言っていた。自分の母、おばあちゃんが仕込んだらしい。やりたいと言うので一緒にやってみたが、中々筋が良く、頼もしく見えた。


思えば百人一首は、大人でも子供でも遊べる素晴らしい遊び道具だと思う。600年代の天智天皇から1200年代の順徳院までの歌人の謳った歌がカルタとして存在している。最近本屋で「図説、百人一首」と言う雑誌を買ったが、やはり、百人一首は優れものだと思う。今月末、京都に紅葉狩りに行くことになったが、存分に百人一首の世界を感じてこようと思う。学校によっては、それを古文の教材として教えているところがあるようだが、自分としては、ぜひ、遊びを取り入れたカルタで家族で楽しんだら良いと思う。日本における恋歌の歴史を学校で習うだけでなく、それをカルタとして家族皆で楽しみ、結果、後世に末永く庶民の遊び道具として引き継がれていけば良いと思う。





2012/11/12 9:29:22

温泉めぐり #2 (群馬県)

高校・大学時代、スキーを熱心にしていた時があった。当時は、スキーバス全盛の頃で、お金の無い学生でもスキーに手軽に行くことができた。その頃よく行ったのは、群馬県の万座温泉スキー場で、そこは西武グループの建設・土木部門であった国土計画が開発したスキー場で、手頃な価格で泊まれるプリンスホテルがあった。当時、西武グループは新潟県の苗場でもスキー場開発をしていたが、そちらは高級感を売りにしていたので、お金の無い学生には、なかなか行けるようなところではなかった。万座温泉はやはり白濁の湯で有名だが、当時は温泉を楽しむというか、若かったこともあり、ホテル内にあるディスコなどで遊ぶことの方に楽しさを感じていた。


群馬県でもう一つお気に入りの温泉があるのだが、それは、1982年、当時の国鉄の宣伝ポスターに使われた法師温泉だ。上原謙さんと高峰三枝子さんの入浴シーンで一躍有名になったが、自分は2000年に行くことがかなった。そのポスターが世に出て久しく経っていたが、内風呂そのものは、ポスターで見たものと全く同じであったのでとても感動した。


伊香保温泉はお湯も良いが、温泉街の街並みに風情があって、また良い。自分らが行った時は、ゴルフ+温泉だったので次の日の朝まで湯を楽しむことはできなかったが、その代り、カラオケと温泉街の散策で温泉旅行気分を盛り上げることができた。






会社概要

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グランド・プラン
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グランド プラン
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