私について#105 (LCCで福岡へ)
福岡へ出張するにあたり、コストカットと使い勝手を確認するため、マレーシア系のLCCを使うことにした。関東地方はとても天気が良く、離陸直後から、眼下には日本列島の冬の美しい景色が広がった。北に向けて成田離陸後、大きく右旋回し、東京都北部から山梨県方面を飛行したが、とても強いジェット気流が吹いていて、飛行機はこの強い向かい風を避けるため高度7400メートル程度を、西に向かって飛行した。なるほど、機長の言葉通り、とても強い向かい風で、主翼やエンジンがかなり煽られることがあり、久々にスリリングな思いをした。それと引き換えに、強風のため視界はとても良く、、秩父連山、富士山についで2番目に高い南アルプスの白根山北岳、八ヶ岳連峰、そして遥か遠くには、浅間山、中央アルプス、諏訪湖、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山を見渡すことができた。その後も、恵那峡や真っ白な雪を頂いた伊吹山、琵琶湖の北側まで、約40分程度のパノラマを楽しむことができた。そこから西は残念ながら雲に隠れてしまったが、福岡まで片道7000円弱ということもあり、何かとても得をしたような気分に浸ることができた。
ここもと、LCCは成田空港の使い勝手の悪さや保有機が少ないことで、遅延やキャンセルが発生したり、経験の豊かでない整備士を配置したことで、当局から怒られたり、当初の勢いを失っているかに見えるが、今回乗ってみた限りでは、コストパフォーマンス的には既存の航空会社に引けを取っているとは思えなかった。グランドスタッフ・CAの英語能力ややる気もそこそこで、とても好感の持てるものであった。スタート時点に比べ落ちて来たとは言え、自分以外にもコストパフォーマンスが良いと考える人が多くいるため、搭乗率に関して、そこそこの数字を維持しているのは、日本における航空機利用に変革がもたらされたことの証左と言えるだろう。いずれのLCCにおいては、焦って成長を急ぐことなく、確実に規模を拡大していき、消費者の満足度を高める努力をしていってほしい。
お問い合せ