2013/03/28 15:37:14

私について #119 (米国経済の奥深さ)

3月27日付日経、「米銀、融資伸び加速」。全米7083行の2012年末の融資残高は前年比3.0%で、伸び率は2010年〜2011年の1%台前半から拡大した。住宅価格の上昇を背景とした不良債権減少で金融機関の財務体質が改善し、貸し出し余力が強まっている。今年に入っても同じペースの増加が続いており、個人消費や設備投資の拡大を通じ米国の景気回復を支えている。


2007年以降、サブプライムローンの証券化商品市場が崩壊したことにより、シティ・バンク、バンク・オブ・アメリカ等の大銀行を筆頭に、多くの欧米銀行が多額の損失を抱え瀕死の状態、もしくは倒産した出来事は、今でも忘れることはできない。当時、ロンドンでクレジット商品を担当していたが、欧米を中心としたクレジット商品の市場混乱で、自分もかなり厳しい日々を送っていたのは、つい最近の出来事のように思っていたが、そのサブプライム問題の震源地である米国の経済は、住宅市場の回復で金融機関の財務体質の改善が進み、それを受け、中小企業向けや住宅・自動車ローンなどの個人向けローンが伸びてきていて、景況感がかなり上向いてきているそうだ。


日本人は、日本株の回復に目がくぎ付になっているが、実は、ここのところNYダウは市場最高値をつけにきているなど、日本とは全く次元の異なる市場動向を呈している。議会では2大政党の確執劇で、オバマ大統領は、第2次政権発足後もさえない状況が続いているが、どっこい経済状況は、大統領にとってかなり追い風となってきている。折からの、シェール革命が背後にあることは間違いないであろうが、顕著になりつつある米国経済の回復は、世界各地で始まっている、経済・貿易協定の交渉に益々拍車がかかるだろう。地域・国家の垣根が低くなり、世界各地で中産階級の人口が増えることは、技術先進国日本の経済発展に間違いなくプラスとなる。真の意味の国際化はこれから始まる。





2013/03/23 11:09:04

私について#118 (春の訪れ) 

ここ数年、地球規模の温暖化が騒がれてきたが、今シーズンの冬は、例年に比べるととても寒かったという印象がある。低気圧が日本列島通過時に急速に発達し、強風が大陸から強い寒気を吹き込み、異常と思えるほどの天候をもたらした。北国の人たちも経験したことのない寒気を伴った強い風雪が吹き荒れた。


ところが、今年の桜は統計上最も早いと言われる程早く開花した。天気予報を聞くと、暖かい日が続いた、みたいなことを言っていたが、たび重なる低気圧の通過で風が強い日が多かったので、暖かい日が続いたと言う印象は自分には薄かった。そうは言っても、今、桜は満開に近く、自分も含め、人々は春を感じながら浮き浮きしている今日この頃だ。


だれの目にも見える、日本の株式市場の急回復、急速な円安・ドル高に加え、少し見えにくいが、先週の公示地価の発表で、不動産価格の底打ちを予感させるニュースで、経済的な面においても、人々の気持ちは高揚してきているに違いない。不動産業界では、消費増税が近い上、それに関してメディアの取り扱いも増えたこともあり、消費者の動きが活発化している。インタビューを受けていた人の中には、バブルの再来を気にしている人もいたが、人の気持ちと言うものは、こうも簡単に変化するのかと少し驚いた。いずれにせよ、季節が春へ移行したのと同時に、日本経済にも春が来ることを強く期待する。





2013/03/16 14:10:57

私について#117 (流れの変化)

2013年3月16日(土)、メトロ副都心線と東急東横線の相互直通運転が開始された。埼玉県を走る西武池袋線・東武東上線、東京都のメトロ副都心線、神奈川県を走る東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線が一本の線路で結ばれた。JRの湘南・新宿ラインの時も凄いと思ったが、今回の複数の民間鉄道会社における相互直通運転の開始で首都圏の利便性は益々増すこととなった。自分は、明治神宮前から新宿三丁目の短い距離を乗る機会を得たが、相互直通運転前に比べると、明らかに利用者の数が違っていた。副都心線と命名されたほど、渋谷・新宿・池袋の3大ターミナルを走る同線ではあったが、相互乗り入れ前まではラッシュ時以外は、座席を確保することは難しくなかったが、今日の状況は全く異なるものだった。埼玉県・神奈川県の利用者が増えたことは間違えないと思われる。日常生活・通勤時の利便性の向上、身近な観光スポットが改めて脚光を浴びるなど、我々の時間の過ごし方に、様々な面で変化をもたらせてくれることになるだろう。


春季労使交渉において、ある意味意外な動きがあった。一部流通・電気・自動車の賃金交渉において、経営側が組合側の要求を飲む動きが散見された。安倍首相から経営側に対し、粘り強く賃上げ要請をしたことが功を奏したのか、経営側の動きに変化が見られてきた。現時点では、大幅な円安・ドル高で決算が改善すると思われる輸出産業大手に限られた話となっているが、一度こういった変化が生じると、意外にそのトレンドに乗る流れができることも事実だ。今後、新しい日銀幹部の下、新たな金融緩和策が示されることになるが、いくら市場にお金を溢れさせても、企業がそのお金を設備投資に回し生産力を高め、消費者がその生産物を購入することによって経済の規模を大きくしていかないと全く意味は無い。そのための一歩として、消費者である労働者の収入を増やすことはとても重要なことである。この流れをもっともっと大きな変化として現実のものとしていくことが重要だ。








会社概要

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グランド・プラン
カナ
グランド プラン
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