2014/04/07 15:02:35

私について #155 (教育資金贈与)

祖父母から孫への教育資金の贈与が1500万円まで非課税になる制度が始まって、4月1日で1年がたった。制度開始後、大手信託銀行4行の合計で4300億円、契約数は6万5千件に達したそうだ。この数字は各行が見込んでいた数字をはるかに上回るものとのこと。


この教育資金贈与と平成27年1月からの税制改正を前に、いわゆる富裕層のお金はかなり本格的に動いていることは間違いない。最近、特に株高では無いにもかかわらず消費行動にあまり衰えが見られないのは、多分にこのお金が消費を支えているような気がする。この制度を利用して祖父母から孫へ教育資金が渡ると言うことは、本来その資金を用意すべきだった親たちにとってはお金に余裕がでることと同じなので、その親たちにとっては彼らの物欲を満たすためのお金へと変化している可能性が高い。


日本においてはデフレ脱却のためにさらなる金融緩和を実行する、とかいう議論が出てきているが、実際に個人の資産を動かすには、中央銀行の金融政策などほとんど効き目が無いと思った方が良い。それより、今後、より一層急速に高齢化していく日本の人口構成の中で、高齢者の保有する金融資産・不動産をどうしたら次の世代に引き継がせることができるか。特に、相続・贈与に関しては税制のみならず手続きの柔軟性を取り入れた制度の構築を検討していく必要があるだろう。






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グランド・プラン
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