2015/09/08 8:15:51

私について #207 (カナダ、ユーコン準州への旅)

今年の年初、BSの紀行番組で、カナダ、ユーコン準州で夏から秋にかけほんの10日間ほど、ツンドラ地帯に生息する草木が紅葉し、辺り一面を真っ赤に染め上げる、という番組を見た。学生の頃から地理が好きだったので、番組を見ながら地図帳を引っ張り出し、ユーコン準州の正確な位置を確認した。面積48万平方キロメートル(日本の国土の1.3倍)と、さすが世界第2位の面積を誇るカナダだけあって、一つの州の大きさのスケールが違う、などと感心していたところ、良く見ると2000年にオーロラ観測に行ったノースウエスト準州、イエローナイフと同じオーロラベルトを直下に持つ州であることを知った。そしてその時頭に浮かんだのは、「紅葉のツンドラ大地とオーロラ」両方見ることができるのでは、と言うことだった。そう考えたらいてもたってもいられず、即、航空券とホテルとレンタカーを予約した。


2015年8月28日、成田からカナダ、バンクーバーへと向かい旅が始まった。まだ真夏の気配を多く残した東京であったが、バンクーバーは吹く風涼しく、空も秋の雲が多く漂っていた。その日の目的地はユーコン準州、ホワイトホースであったが、乗り換えのフライト迄5時間程時間があったので、バンクーバー郊外にある、カピラノ渓谷に行ってみた。そこは、水と緑の多い自然豊かな渓谷であり、そこにある全長137mの吊り橋は上下左右に良く揺れる、全くもってスリリングな橋で印象的だった。バンクーバーから2時間飛行し21:00ごろ州都ホワイトホースに到着。生憎の雨でオーロラ観測はできず、今後9日間の旅に備え早寝した。翌日、レンタカーでホワイトホースから北へ550kmのドーソンシティーへ向かった。一部未舗装部分もあったが快適に走れるクロンダイク ハイウェーをひた走り5時間、「紅葉のツンドラ大地とオーロラ観測」の拠点となる街へ到着。19世紀後半、ゴールドラッシュに沸き一時40,000人の人口があったが現在は2,000人の、雄大なユーコン川沿いにある小さな町。チェックイン後、ツンドラの紅葉を見るべくクロンダイク  ハイウェーを50km南下し、北極海に抜けるデンプスター ハイウェーに入りまた50km走りトゥームストーン準州立公園に到着。そこはまさに大地が赤く染まった世界だった。ツンドラの大地に8月下旬から9月初旬の短期間だけ、ドワーフバーチやドワーフウィロウなどの低木の小さな葉が、赤やワインレッド、朱色などに染まり、原野を埋め尽くす。ついにその姿を見ることができた。しかし、8月下旬とは言え、夕刻には曇りから雪となり、その赤い大地の一部を白く変えて行き何とも言えない幻想的な景色を作り出した。ツンドラ地帯の短い秋の終わりだ。


紅葉のツンドラを見せてくれたトゥームストーン準州立公園を後に、再びドーソンシティーに戻り宿で夕食を取り、今度は闇夜に出現するであろうオーロラ観測に軸足を移した。北極圏に近いこの地域では8月中旬から急速に夜の時間が長くなり、自分たちが滞在していた頃は23:00に真っ暗になる感じだった。日の出は5時頃とのことでオーロラ観測は23:00から4:00が狙い目となる。ドーソンシティーで4泊するのでオーロラ観測の可能性は高いと踏んでいた。ところがどっこい、この地域において秋から冬への季節の変わり目のせいで、日中は青空の好天であっても、日が暮れると周りの山から雲がかかってくるという状況が滞在中続いてしまい、4夜ともオーロラを観測することはできなかった。睡眠時間を削っての4日間であったため、最後の日の夜半3:10にホテルに戻る決断をした時のショックはかなり大きかった。家内は車の中で寝ていたが。


10年ぶりのオーロラとの再会を果たすことはできなかったが、カナダ、ユーコン準州での2500kmに及ぶドライブは旅行好きの心を弾ませてくれた。さて今度はどこに行こうかな。







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