2017/04/13 13:03:30
私について #264 (驕れるものは久しからず)
売上高、旅客数において世界5指に入る航空会社、ユナイテッド航空職員が、屈強そうに見える空港のセキュリティーの人たちを使って、お金を払って乗機した自分の顧客を、まるで犯罪者のごとく扱っている様子が、その機に乗り合わせた乗客のSNSで全世界に流された。そのような状況になった理由は、ユナイテッド航空がもともとオーバーブックしていた便に自分たちの職員4人を乗せるため、一般顧客からボランティアーを募ったが、3人しか集まらなかったため、あと1人を無作為に決め、その人を強引にセキュリティーの人たちを使って降ろそうとしたため起こったとのこと。
米国の国内線において、ユナイテッド航空の見ならず、多くの航空会社もオーバーブック状態にして乗客を乗せることは、実は良くあることだ。自分のニューヨーク在住時代、よく航空機を使って旅行をしたものだが、その際、オーバーブックされた航空機に乗り合わせたものだった。多い時は10人程度のオーバーブックが発生したが、そんな時、航空会社は応募してくれた顧客に対し無料の航空券を出したり、300ドル、400ドルの商品券を出したりして降りてくれる顧客、ボランティアーを募集していた。米国の場合、国が広大なので航空機を使って移動する人が多いため、無料航空券目的でそれに応える顧客はいたし、学生などは商品券目当てに、ある意味喜んで手を挙げていた光景は今でも忘れない。今回起こった事件の原因は、米国においては日常茶飯事。しかしながら、その結果、今回ユナイテッド航空が取った行動は許されるものではない。顧客である無実の人を犯罪者のように扱い負傷までさせた行為。こんなことは絶対に許してはいけない。
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