2017/09/23 11:24:32

私について #275 (電力自由化のゆくえ)

2016年4月、電力小売市場は全面自由化された。それまでは、電力(電気)は個人宅においては電力会社を通じて供給を受けていたわけだが、2016年4月にガス会社、電鉄会社、商社、リース会社等大小あわせて400社ほどが電力小売り業に参入し、競争原理の下で電力も販売されるようになった。しかし、期待とは裏腹に新規参事業者の2016年度の販売電力量は全体の8%、そのうちの6割を上位10社で占め、販売量ゼロの事業者も90社ほどあった、とう事実はとても驚きだ。


2011年3月、福島第一原子力発電所事故をきっかけに、大手10社の寡占状態にあった電力会社の事業構造改革の一つとして、電力小売り市場が自由化されたわけだが、一時の電力会社バッシング熱も冷めてきたのか、新規参入した事業者の努力が足りないのか、その業績はほとんど拡大せず、ここにきて、熱しやすく冷めやすいメディアもこの話題をあまり大きく取り上げることがなくなった。


自分ら消費者からすれば、電力自由化により電力料金が大幅に下がるようなことがあれば購入先を変えてみようかと思うが、年間数千円下がります、程度のメリットでは何とも食指は動かない。逆に、発電していない事業者から電力(電気)の供給を受けることに何かリスクを感じてしまうのが本音だ。


2016年度の販売電力量第5位のオリックス電力は、首都圏を中心に76,000件の顧客ベースを持つが、そのビジネスを175億円で関西電力に売却することとした。文字通り、関西を地盤とする関西電力が首都圏の顧客を取り込むことに意欲を示すことはわかるが、オリックス電力にとっては、一年半でビジネスを手放すことにしたのは、もとより、電力小売り業を真面目に進めるつもりは無く、会社を作り、育て、そしてその会社を高く売り逃げる、ことが目標だったのかもしれない。表向きは、始めてみたものの収益性が上がらない、と言うことのようだが・・・。


電力事業において、長年に渡り寡占化してきたガリバー企業の影響力を減らし、消費者にとってメリットのある自由な競争を実現することを目標としたはずだが、実際には全くと言ってよいほど思惑は外れ、単なる投資会社のM&Aの材料にされたり、中小事業者においては、全く事業実績のない中淘汰されていくという現実だけが残りそうな状況となってきた。この規制緩和によっていったい誰がメリットを得たのか?少なくとも、自分ら消費者にとって目に見えるようなメリットは一つも無い。






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