2018/03/26 15:46:06

私について #288 (平家物語)

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ」


祇園精舎の鐘の音は、「諸行無常」の響きがある。沙羅双樹の花の色は、盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。おごり高ぶっている人(の栄華)も長く続くものではなく、まるで(覚めやすいと言われている)春の夜の夢のようである。勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまう、まったく風の前の塵と同じである。


いつ読んでも心に刺さる、平家物語冒頭の句。大人になる前から、この句を読んだ作者の感性とそれをきちっと文章に書き記したことに強い印象を覚えた。過去・現在・未来、いつであってもこのようなことは、普通に起こっていたし、今も起こっているし、未来にも必ず起こる。それが起こらないようにするには、我々が普段から物事を進めるにあたり、謙虚にかつ熟考することが大事だ。


2012年の自民党政権復活以来、ある意味、飛ぶ鳥落とす勢いで政権基盤を固めてきた現首相がとてつもない危機に直面している。昨年からたびたび国会で議論されてきた森友問題が、財務省関係者による決裁文書改ざんが発覚したことで、今まで知らぬ存ぜぬ、関与してない、を通してきた、政・官の大物たちがとんでもない目にあっている今日この頃。昨年からの国会中継において、首相はじめ財務省幹部の傲慢な答弁が思い起こされるが、あれだけの態度を国民に見せた中での現状は、いずれにしても、当人たちにとっては「穴が有ったら入りたい」心鏡であることは想像にかたくない。この問題が今後どうなるのか、それは誤りを犯した人たちが、真剣に反省するかにかかっているわけだが、その行く末を占うのは難しい。ただ、国民の一人としては、貿易戦争の勃発や安全保障など、今世界で起こっている事象について、時の政権がきちっとリーダーシップを発揮することを強く望む。ましてや現首相の身内から出たさびのようなできごとで、いつまでも国会を空転させることは許されることではない。


総裁任期を3期9年に延長したのは良いが、今回の事案でその可能性はわからなくなった感がある。平家物語冒頭の句が、またまた、自分の心に強く突き刺さった。どんな人にとっても「諸行無常」なのである。その人が内閣総理大臣であっても同じこと。





2018/03/15 14:25:14

私について #287 (変動する東アジア情勢?)

女子スピードスケート陣の大活躍とその感動が冷めやらぬ中閉会した平昌オリンピックに続き、パラリンピックにおいても日本人選手たちの活躍が目立つ今日この頃。女子アルペンスキーにおいて村岡 桃佳選手が金・銀・銅合計4つのメダルを獲得、男子アルペン滑降の森井 大輝選手が銀メダル、男子スノーボードの成田 緑夢選手が銅メダル、男子スプリント・クラシカルの新田 佳浩選手が銀メダルを獲得。男子アルペンにおいて、ソチパラリンピックに続き、メダル獲得を期待された選手たちが目標を達成することはできなかったのが残念であったが、現時点では全体的に期待通りの成績を上げていると言える。


今回の平昌大会のハイライトは、もちろん選手たちの熱き戦いであったが、それと同時に政治的な色彩の濃い大会であったとも言える。開催地が韓国と言うこともあり、ここもと東アジアの安全保障に揺らぎを生じさせていた北朝鮮が、韓国との合同チームを組成したり、大会期間中に韓国の特使を受け入れ首脳会談を行ったり、南北融和ムードを作りだしたことが印象的であった。そして、その融和ムードを太平洋の遥か彼方の米国大統領が、どういうわけか、そうなったのは自分の力が強く影響したからだ、と豪語していたのが滑稽だった。ミサイル マンに対して、日・米・韓で強力な経済制裁をもって北朝鮮を揺さぶっていたはずだが、平昌大会をきっかけに逆に、北朝鮮が日・米・韓を揺さぶる形となり、その3国の強いと思われていた結束は、あっさりと緩んできてしまった感がある。とりわけ日本政府は、拉致問題を全面的に出そうとしていたと思われるが、今の流れでは、仮に北朝鮮との融和ムードが高まってもそれは米・韓主体の流れとなりそうで、日本政府の思惑とは違った流れが強くなりそうな気配がある。


加えてこの大事な時期に、日本では、森友問題に関して、財務省による「公文書改ざん問題」が明るみに出てきて、政府および国会は混乱状態の最中にあり、東アジア情勢を巡る外交問題についてきちんとした議論をする状況とはなり得ない感がある。この件については、国会答弁で「知らぬ、存ぜぬ」を通した元財務省理財局長が突然現職の国税庁長官を辞任することとなるなど、この案件に関与したと思われる、近畿財務局職員の自殺で流れが大きく変わってきた。元理財局長を優秀な人物だとして、森友問題が紛糾していた中、国税庁長官に推挙した現財務大臣は、手のひら返したように、元理財局長が「公文書改ざん問題」の主犯だ、と言い切っていた。その後ろで、もとはと言えば、自分の女房が森友問題に積極関与していたと思われる、内閣総理大臣が、苦虫を潰した顔で天を仰いでいたのが、なんとも切ない。


内閣総理大臣も財務大臣も自分が公文書の改ざんを指示したわけではないだろうが、財務官僚を「しっぽ切り」して済ませられる問題ではあるまい。一国民として、現政権が全国民に納得してもらえるアクションを取ることを期待する。そして、変動する東アジア情勢を主体性を持って良い方向に導いていってほしい。






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