私について #326 (長年染みついたやり方を変える難しさ)
関東地方の冬、西高東低の冬型の気圧配置になると、基本的には北西の季節風が吹き空気が乾燥する。空気が乾燥すると、埃っぽくなったり、インフルエンザ感染が広がる可能性が高くなる。実際、師走に入りそのような状況に備えてマスクを装着する人も増えてきた。
最初はあまり気にならなかったのだが、ここ二日ほど肩周辺、背中、肘裏あたりにかゆみを感じるようになり、そのかゆみが強くなってきたので早速、皮膚科に行って先生に診てもらった。患部が赤く少し盛り上がり、掻くとますます痒くなるので、自分的には、何か体に合わないものを食し、蕁麻疹になったのだろうと思っていたら、先生から乾燥性の湿疹という診断が下され少しきょとんとしてしまった。もう還暦も終わったほどの年齢になり、年齢と同じ回数の冬を迎えてきた自分としては、なぜ今年になって今まで経験したことのない症状が起こったのか?その辺の疑問を先生に投げかけてみたら、加齢により皮膚がデリケートになってきているからだと思うと言われた。なるほど、自分でも年齢を感じる今日この頃なので、その辺は先生の言うことを信じることにした。ところがその後先生から、風呂の入り方について質問があったので、自分は湯船に入る前にタオルを使って、顔から足の指まで泡まみれにし、きれいに洗って湯船に入ることを、若干自慢げに答えたら、そういう洗い方はやめるようにと言われてしまった。全身泡だらけになるほど、タオルを使って体を洗うことは、幼少のころに父親にそのように洗ってもらった名残なのだが、この年になると皮脂が少なくなってくるのでやめた方が良い、ということらしい。タオルを使わないということは、手のひらで泡立てて洗うことになるのだが、今までの洗い方を考えると、おそらく洗った感じがしないのではないかと心配だ。
診療後、保湿クリーム、かゆみ止め、抗アレルギー薬の処方箋を頂いてクリニックを後にした。そして家路につく間、背中はどうやって洗おうか、とそればかりを考えていたが、これだ、という結論は出せなかった。
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