2020/07/25 10:26:46

私について #339 (不確実性の時代)

自分の若かりし頃の1980年代前半、ジョン・K・ガルブレイス著である「The Age of Uncertainty」和訳名「不確実性の時代」という経済書が世界的なベストセラー本だった。Uncertainty=不確実性という言葉は、今後起きる事象に伴うリスクと同義と取る場合が多いが、経済学のみならず科学全般そして我々の一般的な社会生活においても通用する、若かりし自分にとっては、何か便利な使いやすい言葉、との印象が強かった。当時は資本主義諸国と社会主義・共産主義諸国が覇権を争う東西冷戦の時代であったが、東西の覇権争いを先導していた米国、ソビエト連邦が力を落とし始めてきたころで、世界で唯一の国と言えるかもしれないが、日本が輸出関連企業を中心に世界中に上質な日本製品を送り込んで隆盛を極め始めた時代だった。ジョン・K・ガルブレイスが、どういう意図を持ってこの本を書いたか知る由もないが、彼の頭の中には東アジアの小国日本の隆盛を見て、将来への不確実性を感じ取ったのかもしれないと今になって思う。


時は2020年7月、何もなければ7月24日は世界中の人たちが楽しみにしていた、東京オリンピックの開会式だった。しかし、2020年は年初から世界的な感染症蔓延が、オリンピック・パラリンピック開催どころか、地球上のすべての人々の生活を不自由でリスクの大きな社会に変えてしまった。現代に生きる人たちにとって感染症蔓延とは歴史の中の一つの事象としてとらえられてきたが、自分を含め今生きる人たちにとって現実のものとなってしまった。そして、歴史が教えてくれたように、それが地球上の人たちに様々な負の遺産を残し始めてきた。多くの人たちが大切な人・物を失い心を痛め、国家間ではこの混乱からくる不協和音が高まり、一般庶民からすれば、今ある平和な社会が奪われてしまうのではないか、との危機感が生まれ始めている。世界中の人々は移動制限をかけられ、夏のバカンスシーズンもあまり自由に旅行ができず、人生における生きるモチベーションを上げることができない状況だ。旅行好きの初老に域に達した自分にとっても、元気なうちに行きたいところへ行けないのはとても残念なことだ。旅行需要喚起を意図して実施した、Go toキャンペーンも第2波を迎えた今、最悪のタイミングの中で始まったため禍根を残す経済活性化政策となりそうだ。


不確実性の時代。若かりし頃はある意味、将来への発展・希望などが含まれた言葉にも思える言葉だった。しかし、今となっては不確実性=リスク、という否定的な言葉にすり替わった感があるのがなんとも寂しい。散歩がてら都心のデパートを覗いても、どこもかしこも活気が無く、インバウンド全盛時に比べるとなんともやるせない気持ちになってしまう。日本のあちこちで外国人が日本のすばらしさを知り帰国し、また日本へ戻ってくるような国際的な国に変貌していけそうな状況だっただけに悔しさを覚える。リスクを発展・希望に変えるには日本人が前向きな気持ちを持たなければいけない。元気を取り戻して、またインバウンドに喜ばれる、誇らしい国にしないといけない。明けない夜は無い。







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