2021/02/24 11:31:25

私について #353 (日本に住む人たちが認識しておいた方が良い数字)

 新型コロナの死者は、全世界で227万人にのぼる。米国では2020年のコロナの死者は40万人で、すべての死因による「死亡数」の増加40万人とほぼ同じだったと推定される。つまりコロナの分だけ死亡数が増えたわけだ。では日本はどうだろうか。驚いたことに、2020年の死亡数は2019年に比べて減ったのだ。しかし正確な数はまだわからない。厚生労働省は例年12月末に年間の死亡数を発表するが、昨年は人口動態統計の年間推計を発表しなかったからだ。 人口動態統計は国の基幹的な統計(指定統計)なので、変更には総務省の統計委員会の承認が必要だが、厚労省は統計委員会に諮らないで推計の発表を中止した。これは異例の措置である。その理由として、人口動態統計のホームページには「死亡数は、近年は高齢化により増加傾向でしたが、令和2年1〜10月の累計で減少しており、年間推計を機械的に算出した場合には、算出した推計値が実態と乖離することが想定される」と書かれている。確かに昨年の死亡数の動きは異常である。コロナの流行で死者が増えたはずなのに、7月まで前年を下回り、11月までの合計で前年比マイナス1万5322人である。最近、日本の死亡数は高齢化で増え、2019年の死亡数は138万人だったが、昨年は136万人程度に減ったとみられる。つまり死亡数は2万人減ったのだ。最近は死亡数が毎年1万8000人ずつ増えていたので、昨年は約140万人と予想されていたが、実際の死亡数は予想より4万人少ない。これをどう説明していいかわからないというのが、厚労省が人口動態統計の推計を発表しなかった理由だろう。しかし人口動態統計は、コロナの社会的ダメージを知る客観的指標である。それを隠して緊急事態宣言を出すのはおかしい。日本の感染症対策は大成功だったのだ。では日本の被害はどれぐらい少なかったのか。それをあらわす指標が超過死亡数である。これは平年に比べて実際の死亡数がどれぐらい多いかを示す指標で、平年の推定値(ベースライン)に幅をもたせた95%信頼区間の上限(しきい値)を基準にする。ところがコロナでは、超過死亡がまったく観測されていない。国立感染症研究所のレポートでは、「日本では超過死亡はみられない」と結論付けている。超過死亡数は、急激に流行するインフルエンザの流行を検知する指標だったので、ゼロ以下の数値を想定していないが、実際の死亡数としきい値の差はマイナスで、通年では4万人程度と推定される。これは人口動態統計の死亡数と予想死亡数の差にほぼ見合う。これはすべての原因による死亡数の合計だが、このうちコロナの死者は約6000人だから、それ以外の原因で4万6000人も死者が減ったことになる。コロナが大流行した世界で、超過死亡が4万人もマイナスになった国は他にない。厚労省はこの事実に口を閉ざしているが、考えられる原因はコロナ以外の死者が大きく減ったことである。2019年9月までに7万1278人だった肺炎の死者が、昨年は2割近く減っている。インフルエンザなどを含めた呼吸器系疾患は(誤嚥性肺炎を除いて)1万5110人も減っており、これはコロナの死者1481人をはるかに上回る。この原因はコロナで多くの人が自粛し、病院でも患者を隔離するようになり、肺炎球菌などの感染が減ったためと考えられる。超過死亡の減少は1月から始まり、4月の緊急事態宣言で変化はない。自粛は効果的だったが、緊急事態宣言にはそれほど効果はなかった。





上の2つのパラグラフはアゴラ研究所代表取締役所長 経済学者 池田 信夫氏のレポートからの抜粋だ。人それぞれ考え方があるからこの内容についてどうこう言っても意味は無いと思うが、こういう数字は認識しておいた方が良いと思う。そして、今後もこの感染症とは付き合っていかなければいけないのだから、この一年経験したことを生かして、できるだけ犠牲を払わなければいけない人が出ないよう、日本に住む我々は周りの雰囲気に踊らされることなく、理性とマナーと理解を持って協力して生きていくことが大切だ。





2021/02/11 15:41:39

私について #352(ミャンマーで起こっていること)

2021年2月1日、首都ネピドーでは2020年11月8日の総選挙で当選した議員たちが招集され、新大統領を選出する作業が始まる予定だった。ところがこの日の未明この国の最高指導者であるアウン・サン・スー・チー国家顧問、ウィンミン大統領、その他、複数の閣僚や地方首長、政党指導者、政治活動家が国軍の部隊によって拘束された。その後、憲法417条にもとづく非常事態宣言が発令され、国軍最高司令官であるミン・アウン・フライン将軍が、すべての国家権限を握ることになった。2016年3月にスーチー政権が発足したとき、1960年以来55年ぶりの文民政権の誕生で世界の注目を浴びたが、今回も国軍は力で文民政権をねじ伏せた。


ミャンマーで発生したクーデターに対して国際社会から非難の声が上がっているが、日本では在住ミャンマー人たちもいっせいに声を上げた。霞が関の外務省や青山の国連大学前で数千人のミャンマー人たちが集結し、アウン・サン・スー・チー国家顧問の即時釈放を求めるためミャンマー国軍に圧力をかけてほしいと日本政府に訴え、また一部では、日本の人たちに今ミャンマーで起こっていることを理解してほしい、と懇願した。過去、軍事政権に実際に恐怖を植え付けられた世代のみならず、学生など民主的な平和な社会の継続を望む若者たちが、異国の地で自分たちの国の危機を必死に訴えた。しかし、世界的なコロナ禍のおり、彼らのデモ行為に対しSNSを通じ、批判的なコメントが流れたとのことだが、自分的にはそういう気にはなれない。かといって、単なる同情だけでは彼らの訴えに対し何かしてあげたことにはならないので悩ましいところだ。自分もそうだが、少なくともミャンマーと日本は友好国であり、恐らく国民的にもお互いに好感を持っていると思うので、ミャンマーにおけるこの問題が良い流れに向かっていくようエールを送りたい。





2021/02/10 11:12:34

私について #351(何か良い話無いかな?)

2020年2月7日、競泳ジャパンオープン女子50m自由形で池江璃花子選手は24秒91で2位となった。2020年8月に復帰してからメキメキ実力を戻し始め、今回24秒台の好タイムをたたき出した。そして次は1番を狙っていきたい、と力強く語っていた。素晴らしい!世界が感染症蔓延でいまだに混乱している中、池江選手の復活が世界中のファンに勇気を与えている。


最近ニュースを見ていても、うんざりするような内容が多く気持ちが全く快活にならない。森喜朗氏の話などはその典型だ。開催が危ぶまれているオリンピック・パラリンピックを直前に控えての「女性蔑視」発言。昭和生まれの大物政治家で自分の言うことは間違っていない、と思っている人だから質が悪い。今は令和の時代、自分も昭和時代の人間だが理性はあると思っているが、その時代の偉い人たちは、世間の空気や時代の流れを追うような人たちではないので扱いが難しい。そんな中、この話が国会にまでも議題として持ち込まれているが、もっと偉い人が彼に鈴をつければ良いだけの話なので、国会においてそんなことで貴重な時間を使ってほしくない、というのが本音だ。引導を渡されるのは時間の問題だから。


それより、ワクチンはいったいいつ日本に届くのか?日本において主に使用されている注射器だと、当初見込んだ人数分のワクチンを確保できない?首相が2月中旬から開始すると言ってる接種に関し、なんで今頃みたいな話が出てきている。もう2月中旬だよ、というのが本音。オリンピック・パラリンピック開催国での接種の予定が未だたっていないのはまずいでしょ。ギリギリ高齢者から外れる自分の接種時期は真夏の暑い盛りかな?日本には世界的に見て冷静な人たちが多く住んでいる思うが、国を預かる人がしっかりしてくれないと我慢も限界に達してしまいますよ。







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