私について #358 (日本人の視点、外国人の視点)
新型コロナ感染者・死者数(2021年5月30日)
感染者数 前日比 死者数 前日比 総人口 日本 744,956 + 2,870 12,980 + 49 125,810,000
米国 33,251,979 +11,957 594,306 +343 335,624,927
インド 27,894,800 +165,553 325,972 +3,460 1,402,862,229
ブラジル 16,471,600 + 79,670 461,057 +2,012 211,049,500
フランス 5,719,877 +11,527 109,518 + 66 65,129,700
英国 4,496,823 + 3,241 128,037 + 7 67,530,200
イタリア 4,213,055 + 3,348 126,002 + 83 60,550,100
ドイツ 3,684,672 + 4,480 88,413 + 53 83,517,000
スペイン 3,668,658 + 0 79,741 + 0 46,736,800
ワクチン接種状況 (2021年5月31日)
接種回数 一回接種した人 (割合) 接種完了した人 (割合) 日本 11,176,328 8,104,589 (6.41%) 3,071,739( 2.43%)
米国 293,705,050 167,157,043(49.98%) 134,418,748(40.19%)
インド 207,088,953 164,158,704(11.9%) 42,930,249( 3.11%)
ブラジル 66,934,363 44,956,732(21.15%) 21,977,631(10.34%)
フランス 35,630,161 25,033,712(37.05%) 10,853,449(16.06%)
英国 63,960,762 39.068,346(57.55%) 24,892,416(36.67%)
イタリア 34,073,292 22,922,525(37.91%) 11,710,952(19.37%)
ドイツ 49,255,748 35,848,651(42.79%) 14,197,101(16.94%)
スペイン 26,133,689 17,707,320(37.87%) 8,804,363(18.83%)
2020年初頭からのパンデミック以降、どのようにしたらこの緊急事態から脱し世の中すべてを平時に戻すことができるのか、一年強世界中の人たちが忍耐・知恵・理性を武器に挑戦してきた結果、ワクチン接種の拡大もあり状況は良くなりつつある。欧米諸国ではいち早くワクチン接種が進み人流抑制についてはもう過去のものとなり、レストランでの飲食など今までできなかったことができるようになってきている。加えて国家間の人の移動も相手国の状況を見ながらであるが受け入れはじめるようだ。
上の表を見て思うこと。米国40.19%・英国36.67%と両国のワクチン接種完了者の数字は際立っている。とは言え、接種完了者の割合は50%にも及ばない上、最近は両国においてワクチン接種者が増えていかない傾向が強まっているようだ。以前日本のお医者様たちが言ってたのだが、自然免疫を得るにはワクチン接種完了者は少なくとも70%ほどにならないと難しいと・・・。しかしこの時点で両国はマスク利用必要無、米国では大規模接種会場は撤収され始め、余剰ワクチンはワクチン外交のツールとなり、また、海外から米国に接種を受けに来た旅行者にも提供するなどとても寛大な状況だ。いずれにせよ,両国政府ともより一層の国民への接種にはあまり期待していないようだ。一方5月30日現在の一日の新規感染者は、米国12,000人、英国3,241人と人口密集地域中心に緊急事態宣言下にある日本の2,870人より多い。他の欧州諸国においても、政府の国民への接種推奨スタンスは米英より強いと思われるが、一日3,000から8,000人の新規感染者が確認されようが、今や感染症蔓延阻止というよりもバカンスシーズンに向けて観光客の受け入れ態勢の整備に力を注ぐとの方針に舵を切り始めた。2月17日から医療従事者、4月12日から始まった高齢者への接種を合わせ、日本の接種完了者は3,070,000人(2.43%)。そんな中、東京の大規模会場での高齢者の接種に空きが出ている、正確に言うと他の医療機関で接種したけど、こちらの予約をキャンセルしない高齢者が多く出ているとのこと。我が国の首相は念仏を唱えるかのように「7月末までに高齢者接種を終えろ」と吠えパワハラモード全開のようだが、ワクチンの配分ミス、扱いミスなどで廃棄処分にしてるくらい現場は混とんとしている。この期に及んで65歳以上にこだわる意味は分からないし、予約無しで接種券を持っていれば受けられるようにするとか、機動的な対応ができないのか、とひとこと言いたくなる。7月と言わず今すぐに64歳以下に接種券をばらまいた方がよっぽど合理的に事は進むはずだ。どうやっても混乱するのだから、何か新しいことをやって混乱した方が状況を受け入れやすい。渋谷区の個別医療機関の予約状況を見ても、予約可能と出ている医療機関がいくつかある。自分に接種券があればすぐに行けるのに・・・。
7月23日から9月5日まで開催される、今や日本国民の多くが歓迎していないと言われている東京オリンピック・パラリンピック。多くの国民が理にかなわない抑圧を受けている中、なぜそれを実施するのか疑問に思っている人が多くいる。ただIOCの会長・副会長には、日本の感染状況は欧米に比較すると十分押さえられていると思われているのだと思う。そしてここ数日両名から発せられた、日本人の気持ちを逆なでしたと言われるコメントは、上のデータを見るとその気持ちが含まれている気がする。それより、聖火リレーは今一体どこでやっているのか、メディアも何も報道しない。海外からの観戦客をシャットアウトすることは決めたものの、国内の観戦客の扱いは未だ決まらず。総勢10万人と言われる選手・スタッフの接種はどのように実施されるのか?選手やスタッフと距離が近くなるかもしれないボランティアに対する接種をどうするのか?東京都が管理している代々木公園にオリンピック・パラリンピック開催に備え、生木を伐採してパブリックビューイングを作るとのこと。都知事は人流を押さえろと、個人・企業に全く理論的ではない営業自粛指示を出しておきながら、その一か月のために生木を伐採し景観を壊し人流を作り出す必要があるのか?パブリックビューイングなどいらない。そんなことにお金は使わなくてよい。今起こっていることを偏った観点でしか報道しないメディアや国や自治体を治める人たちの自国民にきちっと説明しない(できない?)今の状況が国民と選手までも巻き込みIOCとの間に大きなギャップを作り、本来であれば喜ばしく迎えるはずのオリンピック・パラリンピック開催を禍根を残すような大会にしてしまう可能性を残してしまった。残念至極だ!
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