私について#71 (北海道への旅)
海外で14年間生活する機会を持ったことで、日本以外で旅をすることが多かったが、帰国を機に、しばらくは、国内を旅することに専念しようと思い始めた。2010年7月、手始めに、夏の北海道を巡る旅に出ることにした。車を借り6日間、様々なところに行き、その土地の風景や食べ物をエンジョイした。
新千歳から支笏湖、ニセコ、積丹半島、旭川、美瑛、富良野、トムラウシ、阿寒湖、摩周湖、そして釧路湿原を回り、最後は、釧路空港から東京に戻る、総走行距離1500km程の旅であった。
積丹半島には、義経伝説で有名な神威岬があり、積丹ブルーと呼ばれる美しく荒々しい海が印象的だった。また、夏がシーズンのうに丼は、東京ではなかなか経験できないボリュームと新鮮さを堪能することができた。旭山動物園は、その自然な地形を利用した、高低差のある動物園で、動物のショーも充実しており一日いても大人でも飽きない優れものであった。美瑛・富良野は、日本とは思えない広大な、緩やかな起伏のある大地に造られた田園風景と、そこに豊かに実った作物、そして遠くには十勝岳の雄姿が見られ、自分的にはカルチャーショックを受けたような気持になった。こう言うところが日本にもあるのか、と言う感じだった。摩周湖は、評判通り、神秘性を兼ね備えた美しい湖で、そこで一日中ぼーと眺めていたくなるところだった。釧路平原は、広大な湿原をドライブする留まったが、機会があれば、次回は湿原を歩いてみようと思った。
北海道はとても広いが、実は高速道路が整備されてきており、東西南北、どこにいくにもとても移動しやすいと感じた。一般道も渋滞が無いため走りやすい。それがために、滞在中2回違反切符を切られてしまったが。
旅して特に感じたことは、予想以上に農業が大規模に行われていて、高品質の作物が生産されていることだった。厳しい気候にもかかわらず、広大な耕作地が広がり、沢山の種類の作物が生産され、それがまたとても美味しいのだ。気候が厳しいがゆえに、研究され、強くて美味しいものが広大な畑で作られている。グローバル化の影響で今後、世界は間違いなく食糧確保が、国家の戦略として注目されてくる。日本の農業は、労多く儲からない、と言う事なのか、世代交代が進んでいないようである。しかし、北海道では、ここ10年程に新たに農業を始めた人たちが多くいて、成功されている人達もいる、とのことだった。また、若い女性で農業に魅力を感じて、その世界に入る人もいるとのこと。これからは、そのような人達が、日本の農業の一部を支えてくれることを期待してやまない。
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