私について#87 (シェール革命が日本を救う)
ここ最近、頁岩から採掘するシェールオイル・ガス等、非在来型の原油、天然ガスの生産量が延びていることが話題になっているが、IEAのこの発表は、世界のエネルギー事情を大きく変え、それも特に日本にとって良い効果が表れるのではと感じている。先進国の中でも日本は、原油においては90%近くを中東諸国から輸入しており、日本のエネルギー確保は長年、中東情勢によってとても大きな影響を受けてきた。
もし米国の原油生産がIEAの予想通り伸びていけば、そんなに遠くない将来、日本は米国からも原油調達が可能となり、中東情勢の変化による大きな影響をミニマイズできると考えられる。そしてもっと期待できるのは、原油価格の下落であり、それは日本にとってこの上ない助けとなる。シェールオイル・ガス出現にもかかわらず、大量確保が必要な日本は、中東から異常に高い原油・天然ガスを購入し続けているのが現状。将来的に、北米大陸の安価な原油・天然ガスの生産量が延びていけば、世界のエネルギー価格が大きく変わる可能性がある。そうなれば、中東産の原油・天然ガスのプレミアムも剥げ落ちていくことあろう。東京電力のみならず、日本の電力会社は、原子力発電所を稼働することができないため、世界中で血眼になって原油・天然ガスを調達している。それも、とても高いコストで。いったいいつまで、この国はこんな状況を続けていくのだろうか?貧すれば鈍する、は避けたい。
日本においても、先日、秋田県でシェールオイルの抽出に成功したと報道されていた。もともと日本でも、新潟県から秋田県の日本海でいくばくかの原油の生産があるが、この新しい技術で、新たな原油調達が国内で可能となれば、それはそれで日本経済にとって大きなプラス効果が期待できると思う。技術立国日本、米国並みの新たなビッグニュースを期待したい。
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