2015/08/12 16:35:19

私について #205 (空き家の増加が止まらない?)

ここ3か月程、数人の中高年層のお客様から戸建てからマンションへの住み替えに関するコンサルタントをさせていただく機会を頂いた。都心に近い戸建てに住んでいるご夫婦で奥様が腰を悪くされたため、階段を上ることが苦になってきたのでマンション住まいを検討したい。東京都郊外の戸建てにお住まいのご夫婦で、ご主人様がリタイアに近い年齢に達してきたため、より都心の閑静な住宅地にマンションか戸建てを探したいなど。


普段マンションを中心とした仕事が多かったためあまり戸建て物件について市場調査をしたことが無かったが、ここ数日調査してみて意外な事実を発見した。自分たちの世代は杉並区・世田谷区において戸建て住宅を持つことは一つの大きな夢であったような世代であるが、レインズで検索しただけでも、数千万円の物件から1億・2億・3億円を超えるような超高額物件まで画面上に溢れかえっていた。その時頭をよぎった思いは、一体これらの物件のいくつが実際に売買されるのだろうか?仲介業者として自分は売買にかかわる立場にいるわけだが、どう考えてもこれら物件の多くは取引されないままになるのではないかというのが率直な感想だった。現在居住中の物件であればその方々が住み続けるのであろうが、現在の空き家はそれが億円単位の高額物件であっても、だれも住まない住宅、いわゆる空き家になってしまう。ここ数年20万人以上人口が減少しているこの国において、その中心都市東京においても空き家問題は深刻だ、というのを実感してしまった。


世間の目は、経済効果がより高いとされる新築物件市場動向に興味がいってしまうが、新築物件が売れる一方、既存の住宅は空っぽのままという矛盾が今後どんどん大きくなっていくことが予想される。若年層消費者の住宅に対する考え方も、我々の若かりし頃と大きく変わっているような気がする。彼らにとって杉並区・世田谷区の戸建て住宅はどう映っているのか?現在、新国立競技場建設と建設後の利用法が話題になっているが、世の中に溢れかかっている中古空き家住宅の利用法も真剣に考えた方が良い時代になってきた。自分も一つでも空き家を減らす努力をしなければいけないと改めて思った。






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