2010/09/25 13:18:19

減額 相殺のからくり

嘉子の創作「減額」続きです。


黒板の前に立った尾宅は、管理会社の内情について話を始めました。まず、人事のピラミッドを図でしめし、新社長、専務、常務、その他の役員たちの人間模様を区分けしました。そこで、新旧の役員が最近、半数以上がかわり、今回の預かり金の集金方式が、新規の役員の発案であることを告げました。誤解を受けやすい集金方法に、疑問を持った職員もいたこと。しかし、会社に在職するためには、上司に意見を述べることができない、困惑している職員がいることも伝えました。


特に、上層部は、集金したお金で、飲食、会合三昧をくりかえしている。だから、返金を住民が求めても、数字では返金した扱いにしても、実質では現金の授受のない、「相殺」の方法をとろうとしているからくりを説明しました。


本来、預かり金は、返金を前提にしてるものです。お金を返金するなら、現実の供与が必要なのです。しかし、管理会社は、架空の請求を新たにでっちあげて、その数字と相殺する方法を思いついています。この手口は巧妙ですから、訴訟に持ち込んでも立証ができにくいように、弁護士を交えて計画のシナリオができています。・・・。


そんなリアルに、きたない手口を、黒板の前で住民の視線を一身に浴びて気持ちを良くなった尾宅は、弁舌が自分の意図よりも滑らかに説明をしました。尾宅は、自分の説明のうまさにうぬぼれました。誰もが、うなずき、理解できている様子です。今までの後ろメタさが、今回は、罪滅ぼしになりそうに感じて、尾宅はかなり、立ち入った手法を住民集会で明らかにしました。


尾宅の情報の出所のすべては、管理会社・菅から引き出したものです。かなり正確でした。この精密な手法を聞きだし、法子さんも先輩住民たちも、一同に「よく、話してくれましたね。」と尾宅をたたえました。ただし、心の中では、やはり油断して、尾宅のすべてを信用するはずがないのはいうまでもありませんが。


住民たちは、預かり金問題に文書回答をしないばかりではなく、もしも、預かり金返金に、管理会社が応じたとしても、さらに別件でおカネを事実上、返金などせずに、相殺名目で、巻き上げたままにしようとしている・・・・どこまできたないやつらなんだろう。とあきれた手口に気付きました。これは、詐欺行為を、さらに放置することになってしまいそうだ。預かり金問題に気付いた先輩住民や有志代表たちは、今度こそ確実な一手に出ることを決意しました。






会社概要

会社名
(株)ネクサス
カナ
グラントップ
免許番号
宮城県知事免許(2)0006306
代表者
引地 由花
所在地
9840032
宮城県仙台市若林区荒井2丁目18−10
TEL
代表:022-724-7780
FAX
代表:022-724-7790
営業時間
09:30〜17:30
定休日
土日・祝 毎週水曜日午後
夏季・年末年始・大型連休
最寄駅
東北線南仙台
バス乗車4分
バス停名東中田六丁目分
バス停歩3分
メール送信はこちら
ログイン
 


このページのトップへ