収穫予想
白菜1玉200円。今日の仙台市のある店頭の価格です。目玉商品として並んでいました。大分、鍋料理が気軽にできる価格になってきました。ニュースでも取り上げられるほど、今年の猛暑の影響で野菜が高値になってしまっていました。ここ数日、店頭にはやっとそこそこの値段の野菜たちが並べられてきているように感じます。
当社の周辺には、畑が点在しています。そのため、地場産品を販売する農家の野菜箱が、道路わきや、駐車場など、いたるところにあります。新鮮野菜がお店でなくても手に入ります。そんなのどかなところが、この地域を好きな私のお気に入りでもあります。販売している野菜は国産100%、生産者はそこの地主さまなのがほぼはっきりしていますから。
そんな中で、いっとき売り止めになっている箱がありました。高値続きのあのころです。やはり収穫が少なければ、農家の箱といえども並べる品物はなくなっちゃうのだと、当たり前のことですが再認識した次第です。
ところが、数日前から、ほうれん草などの葉が、販売用のかごから透けて見えるようになりました。自分の収入になるわけではありませんが、空の籠よりも、中身が豊富なほうがうれしいですね。
今年の春先に、外国の火山噴火のせいで、2010年の秋には、天候不順などに見舞われる。大変な食料不足になるのではないか、とかの説があったことを記憶している方。いらっしゃいますか?心配性の私くらいかしら。
けっこう悲観的な憶測があり、地球全体で食べ物が少なくなりそうな勢いの説を聞いてしまったのです。食いしん坊の嘉子は、食料備蓄をほんの少しですが実行することにしました。おもちとか、玄米とかです。気休め程度の量ですが・・・。
今年は、お米の収穫量の確保もでき、安くなくてもなんとか野菜も出回り、秋の実りのおかげで、国内の食べ物は確保できるようですね。あとは、奄美大島の雨がやむのをいのるばかりです。そして、お家で白菜をたくさんいれた鍋をいただける生活に戻って欲しいな。と思います。
蛇口
日本三景松島の、けっこう名前がしられたとある和風レストランの蛇口でした。立派な洋風のトイレの手洗い部分です。お湯と水の蛇口がありました。この時期には、季節的に水で手洗いする場面です。
何人かの女性客が、例によって一列並びをします。用を足した人から順々にその洗面台にむかいます。すると必ず一時、混乱します。すんなり手が洗えないのです。それぞれ、いつもよりもおしゃれをして、日常とは乖離したその美しい洗面台の前で、身支度とは不似合いに、右往左往してしまっています。
なぜだろう?と思いました。特にその原因がわからないまま、トイレの中へ入りました。(嘉子もレディですが、人間です。この場合どおしても説明が必要なので、あえて書きます。ごめんなさい!) なんと、やっぱり、この中でいったん絶句してしまいました。パニック寸前です。
どうやって水を流すの?。
水洗トイレのわかりきった場所にはそのボタンもレバーも、手をかざすセンサーも見当たりません。「どうしよう・・・。」この、高級レストランで、大声で人に、トイレの個室の中から外の人に聞いてもムダです。まだ、彼女たちはこのトイレに入ったことがありませんから。店に聞くわけにもいきません。閑静なこの店の雰囲気を台無しにします。
さて、薄暗いトイレの中で、心を沈めて各壁面を点検をはじめました。必ず答えはあるはずです。ありました。張り紙が。お上品にペタンと張り付いています。視力の落ちた目で、目をこらし、頭を使い?理解をして、従順にその指示にしたがい、操作をしました。なんとか個室からの脱出に成功しました。ホッ。顔はおスマシして出てきましたが、実は内心、強烈な嵐でした。
そして、例の美しい鏡と美しい洗面台の前に移動しました。すると、前の方たちと同様に、私もやっぱりすんなり手が洗えません。とにかく、いろいろと動かして、なんとか手を洗って次の扉も脱出成功しました。
二度目のチャレンジの時には、同行者にはあらかじめトイレの中の仕組みを説明してあげておきました。被害者は私一人で十分です。出てきた彼女は、「張り紙。スグ見えるじゃない・・・。」なんて、のんきなことを言ってます。あると知ってるから見えるのです!! 知らないとドキドキするので見えにくい・・・。そんな乙女心のせつなさもわからないの?ったく・・・感謝してよね。と思いつつ。
洗面台のからくりを点検しました。原因がわかりました。外国製のその蛇口はなんと、われわれがいつも回している水道の蛇口と逆方向に回すと水が出る造りだったのです。興味をもってしまった私。探検気分も出てきました。でも、トイレの長居はレディとして、別なほうの見栄を損ねます(笑)。ここは一度撤退です。
3度目のチャレンジの時、さらにその蛇口を観察してみました。この店のオープン以来、何人の女性客が犠牲になったことでしょうか。蛇口とホーローの洗面台の取り付け部分の根元は、その苦労の人数を物語っていました。ステンレスとホーローの継ぎ目にガタツキが見られ、さらにわずかの緩みと痛みがありました。
きっとこのエレガントな蛇口は、何度も日本のしきたりとは違ったばかりに、本来の予定とは逆方向にひねられ続け、丈夫できれいな洗面台のホーローにまで負担がかかり続けた証でしょうね。そして、いよいよ最後に逆に思いっきりひねると、水が出て・・・。でも初めてのお客様が毎回ひっかかってこの状態になったのでしょう。
おしゃれで高級な家具類はすばらしいですね。さらに、平常心で用を足せる使いやすい設備にしてくれるのも、接客業としては結構大事かもしれないな・・・。とあの数分間の心の動揺を思い出します。
ないこと証明
宅地建物取引主任者の試験が終わりました。ほっとしている同業者の皆さんも多いことでしょうね。さて、この先に待ち受ける合格者の方たちをおもいながらふと、こんな項目を思い出しました。
嘉子のショートストーリー。
妻 「あなた、私が実家に帰っている間にあの女をつれこんだでしょう。」
夫 「ナニ言ってんだ。ただ家でテレビみてただけさ。」
妻 「だったら、あの女が家にいなかったってこと、証明してよ。」
夫 「そんなこと、できるわけないだろう。なかったことは、なかったってしか言えないじゃないか。」
こんな風に、「なかったこと」を証明するのって、とてもしにくいものです。
ところが、10年ほど前から、わが不動産業にかかわる法律で、俗称、「ないこと証明」が始まりました。
「登記されていないことの証明」です。
ちょっと前までは、禁治産者 準禁治産者の区別で、財産の処分や契約行為について法律行為についての配慮がされている人たちがおりました。しかし、時代の流れで、新たに成年後見人制度がスタートしたのです。
この成年後見人制度。宅地建物取引業の免許を受ける場合、「登記されていないこと」を証明して、初めて仕事ができるわけです。お客様の大切な財産に関する取引にかかわる仕事です。自分自身の契約や財産にかんする行動がきちんとできない人が、宅建業者では迷惑がかかってしまいますから。
この証明書。実は、おおいなる?問題点が一つあります。それは、申請用紙を手書きすると、そのまま、証明書として出てくることです。おもむろな書類のわりに、手書き文字が記されるのが、なんとも不思議な出来上がりなのです。つたない自分の筆跡を恨むのは、この証明書を貰うとき。パソコン全盛の時代でも、字がきれいな人に軍配が上がる証明書でもあります。(笑)
試験に合格したみなさん。申請用紙に、達筆に記すために、秋の夜長。次回はペン習字をはじめてみてはいかがですか?
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