ソース焼きそば
NHKのきょうの料理は、大好きな番組の一つです。毎日見るわけではありませんが、気が向くと、バラエティもニュースもそっちのけで、くいいるようにハマることもしばしばです。
落ち着いた国営放送のしゃべりの雰囲気が、仕事で疲れた身には、ちょうどいい、テンションです。甲高い声と、オーバーな仕草で、「おいしい!!」 ばかりを連発したり、異常な大食を美点とするような、グルメ番組とは違います。今風の料理は知りたいが、むやみな賑わいが面倒なときの、オアシスのような、美しい番組です。
先日は、ソース焼きそばでした。なにをいまさら、料理番組ともあろうもので、時間を費やしてまで焼きそば程度をやるのか?と、たいして期待もせず、見ていました。すると、焼きそばなのに、れいのヘラで豪快にいためるシーンは、後半までおあずけ。
最初は、酒と醤油で軽く下味をつけ、四角のまま、フライパンに放置して、焦げ目がつくまで、ほっておいていいという、ワタシにはとてもありがたい方法でスタートしています。おッ。すごい。麺はほぐれるのかしら。などと、アシスタントとおなじリアクションで、見入りました。
肉野菜を細切りに別にいためます。四角のまま、両面に焼き色がついた麺を、野菜側のフライパンに投入。その後、スープを吸わせながらほぐすというやり方でした。スープは、鶏がらスープそのたです。
すると、みるみるうちに、ほぐほぐと麺がほぐれていきます。細切り野菜、肉ともいとも簡単に絡み合います。ウーン。すごくおいしそう。途中で麺が切れないで、長いままの麺で出来上がりました。
たいてい、麺をほぐす段階で、途中で細切れになるケースがほとんど。水を入れたり、待ったりで、やっていましたが、あれほど、麺の長さを失わず完成するとは驚きでした。
即、我が家でも実行してみました。すごい。麺の長さはもちろん、焦げ目のついた面の食感も絶妙です。麺は、スープを十分に吸っていますから、中まで味がきっちりと入り、びっくりするほどの、できばえです。べたつきもなく、もっちりとした感じで仕上がりました。こんなにおいしいなら、お店に行く必要ないかも・・・。と自画自賛。
その後、もしかしたら、うどんも同様にできるかもしれない・・。と思い立ったワタシ。嘉子風、焼きうどんにトライしました。麺は同じ焼き方。ソースは、めんつゆを薄めたものをワタシのすきそうな加減で投入し、ほぐほぐしました。
おお!! ワタシの所作は、はずかしながら、上から目線でテレビ画面に突っ込みを入れていたグルメリポーター的なリアクション。つまり、麺のいため方で、実においしさがアップしたのです。こんなに、焼きうどんが上手にできたことは人生ではじめてでした。しかも、独自の作り方を編み出した達成感の塊です。すこしパクリ疑惑がありますが(笑)。
たいていは、見ただけで、作らないことが大半。でも、先日のソース焼きそばは違いました。即、実行したのです。おいしいので、ぜひみなさんもチャレンジしてみてはいかがですか。正式な造り方はぜひ、番組からどうぞ。
お問い合せ