減額 行動の前
嘉子の創作「減額・番外編」続きです。
自治会有志と話をしたことにより、ろいろなことがわかりました。自治会の内部にはお金だけではない12項目以上 の疑義があり、いつまでも、何ヶ月間も質問には明確に答えない執行部の動きは、どおみても、普通ではない。いままでの自治会費集金方法だけではなく、一億円のお金がどうにかなりそうな、予感があります。
一晩、没頭した資料確認。そこには、組織再編による今後のお金の動きまでも、黒く大きな闇につつまれていました。
電話番号のメモを見ながらヒラマはためらっていました。自治会の執行部にするどく、直球勝負の質問をしてみようと夕べは考えていたのです。
でも、朝になり、少し気分が落ち着いてみると、イチ管理会社職員のヒラマは、社の承諾を得ずに、自治会執行部と接触を図ってはいけないのではないか。その先の対応が会社にとってどんな影響を及ぼすか・・・。上司の判断を仰いでから、ことに当たるのがサラリーマンの立場ではないか。と。
しかし、お伺いをたてるべき所属先が、同様の不正を疑われる行為をしているのだから「キレイゴト」的なヒラマの相談と報告は、せっかく落ち着きかけた職場環境を著しく居心地悪くしてしまいそうです。
遊休資産という言葉、組織再編、合併、自治会館建設協力金、天下り、公益法人、事業仕分け、冷めたピザ・・・。
寝不足気味のヒラマには、ニュースの世界と「現実」の自治会総会の疑義と、就職先である管理会社自身が対応を迫られている、大家さんが減額した家賃「3000円」の差額をちゃっかり集金管理会社が「預かり金処理」して、入居者から強烈な質問攻めを受け続けていることと・・・。なにがなにやらごちゃ混ぜになりました。
会社でのクレーム処理によるストレスと、自治会への野次馬的な興味と、そのどちらも、疑惑は放置しなゾ。という若さあふれる正義感で、人生でこれ以上ないほど「志」の方向が見え始めています。
似たような事件が立て続けにヒラマを取り巻いていて、クレーム処理と、委任を受けた先と、民主党の仕分けが自分の身にいっぺ゜んに降り注いでるような気分です。
自分が今、しなくちゃ、いったい誰がするんだ!!
と、息込みました。でも、行動をするための段取りを「昼間の頭」で練り始めました。試合はとにかく「作戦」が必要。直球をいきなり打つのではなく、時間配分や、勝算のめどをたてることも重要です。
つづく
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