2011/01/15 13:42:21

減額 文書回答拒否A

嘉子の創作「減額・番外編」つづきです。


ヒラマは報道特集を見ながら、思いました。組織改変の先には、旧組織の現金残高がある。その現金処理方法について熟知できる立場にあるのは、執行部など中枢に位地する数人のみ。真剣に興味を持つ会員は実に少数だ。


もしも、徹底的に追求をすると、日本ではしばしば変人扱いされる。または、野心の塊としてのブラックイメージにすら・・・。そんなこんなで、疑念を持っても行動をする会員が現れにくい・・・。


そのことを逆手にとって、ある一部の人間が、都合の悪い事実をサラッと闇に葬ることができてしまう仕組みがある。いままでのこの国にありがちな経過だったんだ。だからこそ、こんなふうに何年間たっても、世論が声を出してさえも、明確な調査や行方の追及が困難になるんだ。


ヒラマは自治会の組織改変が、与党の実力者が問われている巨額の金銭の処理問題に共通する仕組みがあるのではないかと、懸念をずっと持ちつづけています。ヒラマの雇用主の管理会社が所属する団体も、近い将来、組織の仕組みを大きく変えようとしています。


与党のあの実力者の問題のような、金銭の行方を事前に強くチェックする態勢が整わなければ、どこの、どんな団体でも、ありうることだと思っていました。会員から会費を集める組織として、同じ轍を踏まないよう身近な問題にも関心を深めたいと強く願うヒラ社員ヒラマ。どおやらこのままの年越しです。


志はありながらも、まだ何一つ変えることができないまま、時は過ぎていきます。いやおう無く、どの人の人生にも、等しい速度で・・・。


まだ、夜中の神社に多くの初詣客が行列をなしていました。勢い良く投げ込んだ賽銭箱に、チャリンと大きな音がしました。「神様は、音がすると喜ぶっていうしな。特別にいい音が出たから、今年はきっといい年になりそうだ。」


神様に願ったこと。「世界が平和になりますように。そして今年は彼女ができて、お嫁さんになってくれて・・・。そして・・・」願い事はたくさんありすぎでした。


仕事初めから数日後、大家さんたちへの挨拶まわりを一段落したヒラマは、お昼休みに机にそのままになっていた自治会有志の文書の中から、別冊を手にとりました。


年末の掃除のときにせっちゃんから手渡された別バージョン。2名の監事さん宛に綴られた有志たちの説得力あふれる文書でした。


つづく


※ これで、やっと創作の舞台が新年の時間に入ることができました。少し"賞味期限切れ"の時間設定でしたが、追いつきました。次回からは、新年のヒラ社員・ヒラマにご期待を。by嘉子






会社概要

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(株)ネクサス
カナ
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代表者
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TEL
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