減額 悪事の露見
嘉子の創作「減額・番外編」続きです。
大相撲の八百長事件でヒラマはその内部事情の一部を垣間見ました。十両と幕下の差の開き・・・収入の格差が、切実な脅迫観念を生む理由らしいとの解説でした。
勝負に一番負けてしまうだけで、天国と地獄の差があるとすれば、同じ恐怖を共有する者同志が結束することもあるでしょう。賛成はしませんが気持ちは察することができます。上位の地位に登れば、降りたくはありません。
付き人に世話をされ、高収入を約束され、ご祝儀までもいただける・・・・。さらに、化粧回しなど、支度を整え、身支度そのものから違うとなれば、自尊心のくすぐられようはこの上ないはずです。だからこそ、辛い厳しい稽古に耐え、強くなるための努力を重ねることができる。モチベーションを維持するためのご褒美でもあったはずなのでしょう。
「それにしても、卑怯な手段で勝負に勝ったとして、後ろめたさや、眠れないほどの罪悪感を感じることはないのだろうか?」
八百長をした力士たちは、勝負には八百長で勝ったフリをして通せても、自分自身の「良心との一番勝負」には完敗しているじゃないか。カッコ悪すぎだぜ。結局ウソはばれて、この体たらく。何ヶ月間か守った時期の、幕内力士としての高収入と、これから過ごすはずの、余命期間・長い人生の社会的信用の失墜とを加味したバランスシートでは、大赤字のはずさ。と思いました。
悪事は露見する。たとえその場を事もなく過ぎ去ったかに見えても・・・。必ず!!
ヒラマは、八百長力士たちの事件を見て、身近な悪事の露見の時期が来ることをひたすら願っています。ニュースでは「公益法人」取り消しについても取りざたされてきています。
公益法人・・・・。そういえばヒラマの近くでもこの公益法人がどおしたこおしたと話を耳にします。ヒラ社員ヒラマには公益法人が何なのかちっともわかりません。でも、大相撲の八百長事件をきっかけに勉強してみようかと思いはじめてます。
つづく
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