指さしたっていいじゃない
いつからのことでしょうか。世の中のテレビのアナウンサーたちがいっせいに、指を指さなくなりました。たとえば、フリップと呼ばれる表を指指し話を進める場面があったとします。
仕草は、そろいもそろってこうです。
なぜか、手のひら側をこちらにむけて、5本指をそろえて、示します。中指あたりが、そのアナウンスで伝えたく、いいたい場所なんでしょうねえ。一人じゃありません。あっちの局も、こっちの局も・・・。なんなんでしょ。
やさしそうではありますが、そんな必要あるのかなあ。なんとなくぼやけた印象です。示すべきターゲットは一つなのだから、人さし指を上からポンとおけば、誤解も見間違いもないはずなのに・・・。それこそ、見ていて違和感を感じます。そう。「いずい」ったらありゃしません。
きっちりといろいろなことをわからせようとする、覚悟の薄い話し方に感じてしまうのです。迫力に欠けます。
いままでというか、昔だったら、学校の先生のような棒を持って、「はいここですよ。」とビシッとさしていました。じゃなかったら、人差し指でね。そのための指じゃないですか。(・・・?)
キリリとした指差しをさけて、論理の明確な説明から、逃げたいのかな。あいまいにして、どちらともとれるようにしたいのかな。とハスに構える私などは思います。でも、そんな場面でなく、きちんと言いたい時にこの仕草をするのです。
たぶん、ある時期に誰かが、「指差しちゃいけませんよ。」とでも、うるさ方の視聴者が指摘したのでしょぅね。ほら、女性誌などで、美しい仕草とか、嫌われる仕草とかの特集があります。印象をよくしたいための、作法なんかの・・・。
なんとなく、いきすぎのような不自然な仕草に思うのって私だけかしら?箸のあげおろしまで口を出すともいいますが、人を悪口するわけでもないのだから、紙を指差しするくらいのことなら、普通の状態に戻してもらいたいものです。
それとも、手のひらをこちらに向けることが自然なの?
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