2011/05/07 10:41:27

100冊の本

勝間和代さんが「本が100冊以上ある家の子供」の方が学業成績が良くなる・・・といった内容のテレビを見た直後、自らの昔を振り返りました。「大家族家を買うという」企画が気になり見ていたテレビ番組、「がっちりアカデミー」です。お目当ての仙台の大家族は震災により考えを変えていましたが、その気持ちはよくわかります。命が無事でなによりでした。


ところで、成長の過程で実家に100冊の本があったかどうかは数えたことはありませんでした。自らおこづかいをはたいて購入したマーガレットやりぼんなどのマンガを含めますとおそらくクリアしていたように思います。(笑)。


特に大好きな書棚がありました。たしか近代文学館の復刻版です。「心」とか、「月に吼える」とか「ある女」とか有名な作品を初版に真似て作ったものです。場所とりでしたから実家が引越しをしたころ処分をしてしまい今はありません。


昔の本。しかも名著ばかりですから私の子供時代は、実にすばらしい書物に囲まれていました。どの作品もなかなか風情のある装丁でした。ものによってはペーパーナイフをテーブルに置いて、紙を切り離しながら小説を読むということもありました。なんだか明治時代や大正時代にタイムスリップした文豪の気分でした。


この時代の本のよさはたくさんあります。まず、単行本ですから活字が大きめでした。多くには、庶民も読みやすくするために「ルビ」がふってありました。当用漢字や差別用語の規制などのように現代のように制限だらけではありませんから、豊かな表現があります。苦しみ、悲しみの深さが深いから、喜びが輝き文脈に魅せられます。難しい言葉も難しい漢字も知らない風俗も、道具も・・・。たくさんあるのです。そして自然にいろいろなものが読めるようになり社会や人間や無常に思いを馳せます。どんどん読書にはまってしまい、今も本が手放せません。


「知層」として本を積み上げるコマーシャルがありますね。与える本の質も大事かもしれません。その知層のお手伝いをしてくれる場所があります。


今仙台市内の図書館は、震災で片付けが大変なようです。何万冊もの書物は重く、整理整頓に時間がかかるでしょう。東北各地の図書館。人々の知識の成長を助ける場所の復活を夢見ています。







会社概要

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(株)ネクサス
カナ
グラントップ
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宮城県知事免許(2)0006306
代表者
引地 由花
所在地
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宮城県仙台市若林区荒井2丁目18−10
TEL
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FAX
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09:30〜17:30
定休日
土日・祝 毎週水曜日午後
夏季・年末年始・大型連休
最寄駅
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