2011/08/25 18:01:23

戦時中のマッチ箱

先ほどあるお宅で貴重な「マッチ箱」を拝見させていたたきました。発見場所はなんと108年も前に建築(新築)された住宅の鴨居の中からだそうです。震災後の今回、改装中に大工さんが発見した品物だそうです。


正確なセリフは忘れましたが、戦争中のスローガンが書かれていたのでした。たしか「戦地は戦場。秘密を守ろう」といった内容でした。兵隊さんたちはいろいろと機密事項があったのでしょう。タバコを吸うときのつかの間の一服の時でも、大事なことはもらさないように・・・。緊張感をもちながら戦をするためだったのでしょうか。それとも、国内の自宅の人たちが戦地から持ち帰ったマッチを自宅で使ったものだったのでしょうか・・・。


箱の中も拝見しました。あと2-3本しかマッチは残っていないのでした。箱からマッチを出して使っていた人は果たしてだれだったのでしょう。ご先祖様?それとも知人?この家を補修したちょっと先代の大工さん?それともただの近所の人の忘れ物?


そんな、マッチを使った人の60年以上も前の日本の歴史に想いを馳せてしまいます。


博物館でもここまでリアルなものがあるかしら。と、驚くほど時代を反映したマッチ箱でした。このお宅のご先祖様の時空を超えた品物の保管で、私までもが思わぬところで歴史見学をさせていただけました。もしかしたら、子孫の無事を祈る平和への願いとして入れたものだったのかもしれませんね。ご先祖祖さまのご利益があり、こちらのお宅ではこうして無事に補修工事をなさっていることを空の上の方たちにお知らせしたい気持ちです。いえ・・・。もう、わかっているはずですね。


今年の日本は1000年に一度と言われる特別な年です。タイムカプセルのように鴨居にワタシもなにか入れておこうかしら・・・。震災の記事とか復興スローガン付の品物のなにかとか・・・。我が家をもしも建て直したりするときに、大工さんに見つけてもらうために。きっと、特別過ぎる今を振り返ることができそうです。わたしが震災の中にいたことの歴史を共有する相棒として。






会社概要

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(株)ネクサス
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