2012/06/20 11:39:23

台風に負けない「いぐね」と「古墳」

台風4号すごかったですね。今朝1時過ぎから明け方にかけて猛烈な風雨でした。ベットの頭上が窓なのですが、雨音と風にあおられて家が揺れたりしたので何度か目が覚めてしまいました。


6時過ぎ。気になって名取川の堤防を散歩しました。雨はほぼ止んでいて、強風だけでした。国土交通省の方が点検を終えて車を出発させるところでした。


落合観音堂あたりまで強風の中を歩きました。というのは、あまりのすごさにどんどん足が止まらなくなったからです。


自宅近くは川幅が広いために畑にやや水がある程度・・・。しかし下流に行くに従い、様相はすさまじくなりました。何キロもある川の幅いっぱいに水があるのです。いつもは畑が延々と水辺まであるのどかな場所です。


軽トラックで点検に来ている農家の方たちが茫然と立ち尽くしていらっしゃいました。昨日まで豊かに茂っていた菜っ葉も、シソの葉も、ネギも川の中に埋もれてしまっています。


はるかかなたに、対岸へと渡し船がつけている場所が見えました。いつもは川の中ほどにあるソコは、もうすっかり濁流の中です。


しかし、無事な場所もあったのです。「いぐね」と呼ばれる落合観音堂近くの屋敷林周辺です。そこだけは、堤防の際まで濁流が押し寄せているのですが、竹林は微動だにしていません。いぐねをはさみ、わずか数メートルなのに別世界。いつもの・・・。昨日までと変わらぬ光景で、ただ、しっとりと雨を蓄えた黒土が濡れていました。はるかにいぐねを通り越した場所に向けて下流に目を転じれば、やはり、その遠くのかなたでは冠水した畑とそうでない場所が入り組んでいるのが見渡せました。


きっと、長年の川の氾濫と無関係ではなさそうだ・・・。と思った次第です。というのは、震災で神社や昔からある屋敷などは、災害を上手にさける場所にあるらしいという因果関係を、このところなんども指摘されているからです。そして、地図どおりに古い町並みがこのところの過酷な災害を乗り越えていることを肌で実感しているからです。


そんなことを考えなが゛ら帰路につきました。ふと、検証のために、以前ブログでご紹介した「古墳」の大きな木を堤防の中に探しました。いぐねが無事なら、古墳もきっと無事だろうと推理したからです。


するとやはりあの大きな木のある古墳とその周辺の畑は堤防の中に存在するというのに、冠水せずに無事でした。近くには乗用車で乗込み、家庭菜園周辺を走行する光景さえありました。


台風一過でも、ものともしない、古代人の生活場所の選び方。上手なものです。昔の人たちの、自然と共生するすばらしい知恵を再認識しました。






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