2012/10/09 12:04:33
なぜ小松菜なのか
とある本で、子供の教育についての方法がありました。たとえば、世田谷では小松菜がたくさん植えられている・・・。と学校で習ったとします。すると、どうしてその土地にその作物が植えられているのか。をお父さんが問いかける。そして、家族で話合いをして、理由を考え、親子で一緒に「よのなか」を知るという方法が紹介されていました。
お父さんは子供に問いかけるだけではありません。自身もインターネットを使って小松菜とはどんな作物なのか、栽培の容易さや地理的利点を考えたり、子供は、農家に行って訳を聞いてみたり、お母さんはお母さんの視点で意見を出してみたり。そして、後で持ち寄った結果を披露し、ああだこうだと話し合う。正解を求めるためにするのではなくて。決めつけるのではなくて。
食卓の会話で、学校で覚えたことを「なぜ?」と家族で共通の話題にすると、子供が知識を広げたり、理由の裏側を考える癖がつく。単純な情報から、見識が広がるというステキな方法でした。
情報化社会として、あまりにもいろいろなことがたくさんもたらされます。大人も一緒に「考える力、調べる力」が養われ視野が広がりそうですね。
小松菜の生産が世田谷では多いという、たった一つのことがらから発して、農家さんの栽培の難易度、流通コスト、食文化、立地、地質など・・・。なるほど無限に広げようとすれば、国際間の食糧の輸入、輸出までいくらでも広がる・・・。
なぜ、そこに、そのものがあり、だれがそれを作り、運ばれて、自分の目の前にあるのか?会話が途絶えがちになったら、そんな共通テーマを家族の食卓で話し合うのも楽しいかもしれませんね。
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